昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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新手の勧誘

我が家は25年以上、産経新聞を愛読している。
主張が些か、と言うよりも大いに偏っているが、妙に政治的中立性を装わないところが気に入っている。
勧誘されたわけではなく、自ら新聞社に電話して買い始めた新聞なので、他の新聞は全てお断りを貫いてきた。
 
数日前の夕方、我が家のインターフォンがピンポ~ンと鳴った。
「何でしょう?」と聞くと、若いお兄ちゃんが「お申し込みの箱根駅伝の景品の件です」と言う。
そこで、出場する予定の大学への応援メッセージで、一か月ほど前に応援グッズの景品に申し込んでいたことを思い出した。
てっきり当選したと思って、押っ取り刀で出向く。
オトコ 「お客様は、応援ベンチコートの申し込みでしたが、残念ながらそちらはダメでした」
当方  「アァ、そうですか」
オトコ 「次は、ゴール地点で選手を抱きかかえる大きなタオルですが、こちらもダメでした」
当方  「アァ、そうですか」
オトコ 「お客様は、この景品が当たりました」
要点はこんなものだが、最後の言葉に至るまでに「箱根駅伝はどこを応援していますか?」とか「私が今着ているのが応援用コートですが、温かいですよ」とか、とにかく話が長い。
寒い中でやっとオトコが差し出したのは、なんと長さ20cmほどのチッポケな手拭き。
これは参加者全員にあたる、最低の景品ではないか。
散々期待を持たせた挙句がこれか!と、まるでガッカリの巻き。
 
この商品を渡した後オトコが、「実は我が社の社長が、どうしても欲しい方にお譲りしようと、自費でこのコートを数点購入しました」と言い出した。
「お客様、いかがでしょう」などと言うものだから、「では是非に」と答えて、このコートをゲット。
ここまでは絶好調の展開だったが…………..
 
ここでオトコがやおら「そこでご相談だけど、読売新聞を取って貰いたいのですが」
聞けば「わが社の社長」とは、読売新聞販売店を経営している人らしい。
それまでは、申し込んでいた大学の関係者と思っていたが、事ここに至って初めて、このオトコが新聞拡張団であり、今までのやり取りが新手の新聞勧誘だったことが分かった。
 
しかし景品のコートは、既に貰っている。
契約期間を最低期間の三か月に絞って、晴れて契約の段となった。
オトコが感じの良いタイプだったし、サービスで12月はタダになったので、嫌な思いはしないが、それにしても箱根駅伝は、読売新聞にとっては格好のPR材料だ。
 
と言うことで、昨日より我が家は新聞二紙体制となった。
一気に広告が増えて困っているが、新聞の主張の違いを確認するのも悪くはない。