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確証バイアスの陥穽

最近TwitterFacebookを始めた。
放っておいても、個人のコメント付き最新ニュースがドンドン流れてくる。
こんな情報手段が普及すると、新聞には大きな脅威だろう。
尤もTwitterFacebook情報の中身は玉石混交。
かなり胡散臭いモノもあるので、取捨選択が大事になる。
とは言うものの、ズボラなオトコにとっては、ニュースソースとして大変便利だ。
重宝がって利用しているが、最近になってどうも腑に落ちないことに気が付いた。
大半の情報が、余りに僕の意見と一緒なのだ。
 
僕は韓国、中国は大嫌いで、日本はこの両国とは将来に亘って関りを持たない方が良いと考えている。
共産主義社会主義は、現実には成立しえない理想主義であり、その考えを推し進める連中は、社会を混乱させる勢力と忌み嫌っている。
中でも日本共産党は、筋金入りの恐ろしい政治団体で、民進党社民党はその補完勢力と警戒している。
何をトチ狂ったか、その昔自民党のプリンスだった自由党小沢一郎が、野党共闘の旗振り役で日本共産党にすり寄っている。
小沢一郎の本音は、全く先行きが見通せなくなった自由党の抱き着き作戦だろうが、共産党はそんなヤワな政党ではない。
軒先を貸した積りでも、いつの間にか母屋の全てを食い荒らすシロアリであり、共産党と共闘した組織は、必ず共産党に組織の大半を乗っ取られる。
将来の総理候補だった小沢一郎なら、その程度のことは充分理解しているはずだが、もはや次の選挙で生き残るためにはなりふり構っていられない。
「墓場で田中角栄金丸信が泣いているゾ」と冷やかしたくなるが、小沢一郎の努力の結果、野党は共産党主導に変質していくだろう。
最近の一番人気政治家の小池百合子東京都知事については、オリンピック会場見直しと豊洲市場移籍問題の両方の政策に反対だ。
そもそも彼女の金看板は「東京大改革」で、「小池新党」が一大旋風になるとの見方が一般的だ。
しかし新自由クラブに始まり、日本新党民主党みんなの党新党改革、その他諸々、過去「改革」を訴え人気を博した政党、政治家は全てがインチキだった。
だから現在は逆風に苦しむ自民党都議団だが、例え一時的には議席を減らしても、毅然として小池都政に代案を出し続けて欲しいものだが、残念ながら腰砕けで小池百合子に跪き協力を約束している。
民進党都議団が、自分達の政治信条を変え、名前を隠してまで小池百合子にしがみつくのは、見っとも無さを通り越して哀れをそそるが、自民党都議団にも政治的信念が感じられない。
 
とまぁ、こんなことを考えているのだが、TwitterFacebookからの大半の情報は、僕の意見と一致している。
無論稀には反対意見もあるが、投稿された途端に激しい反対意見の集中砲火を浴びる。
だから読んでいて、大変気分がいい。
「そうだ、そうだ!」「まさにその通り!」「言い得て妙なり!」
世の中では僕の意見は主流派であり、多くの人の賛同を得ていると、内心快哉を叫びながら読んでいる。
 
しかし冷静に考えると、これはおかしい。
世の中には、反小池、反民進党、反共産党の人ばかりではない。
韓国、中国が大好きな、奇特な人たちだっているはずだ。
民進党はすっかり落ち目、共産党は未だに低迷中だが、小池百合子は80%近い支持率と言われる。
しかし僕が読むTwitterFacebookでは、小池百合子を支持している人の投稿なんてまず見かけない。
 
どうやら僕の確証バイアスが発動される前に、フォロワー登録などから勝手にバイアスが掛けられているようだ。
人は誰もが、自分に都合の良い情報だけを集める。
これを、「確証バイアス」と言うらしい。
しかし本人の選択以前に、ほかの誰か、若しくは組織がバイアスをかけているとなると、将に自分が好きな情報しか接しなくなる。
これでは益々、自分の考え方が先鋭化してしまう。
 
やはり便利な道具、ツールは二律背反。
確証バイアスに偏ることなく、反対意見にも関心を持たないといけない。