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小池百合子、貴乃花劇場でのマスコミのインチキ

マスコミの世論誘導の失敗例は枚挙の暇がないほど存在するが、中でも信用を落とした二つの出来事がある。

一つは小池百合子を、東京都議会の闇に挑むジャンヌ・ダルクに仕立て上げたこと。
マスコミに持ち上げられ、人気絶頂になった小池百合子のお陰で、築地移転は大幅に遅れ、結果として東京都は膨大な税金を無駄にした。
また2020年オリンピックの準備も、赤信号が点滅している。
図に乗った小池百合子が、無計画、無謀にも国政に打って出て自爆したことで小池劇場は終焉したが、こんな三流政治家を持て囃したマスコミの責任は大きい。
 
二つ目は貴乃花劇場だ。
昨年11月、日馬富士暴行問題に端を発した貴乃花の乱は、マスコミによって「貴乃花こそ、旧態依然とした相撲協会を改革する正義の親方」との印象を垂れ流された。
実態は、貴乃花が現在の八角理事長を追い落とす為に仕掛けたクーデターに過ぎないのに、「相撲協会は隠蔽体質」とか、「モンゴル会は八百長の温床」と騒ぎ立て、貴乃花の行動を褒めちぎっていた。
貴乃花が何一つ語らないものだから、勝手気ままに貴乃花像を飾り立てる。
ところが貴乃花は、マスコミには受けても、仲間内では鼻つまみ者だ。
理事選立候補に関して、身内の貴乃花一門からも三下り半を突き付けられ、哀れ二票しか取れず落選。
するとまたマスコミは、「相撲協会内部に改革を良しとしない勢力がこれほどもいることを世間に知らしめるための落選覚悟の立候補」などと、美談に仕立て上げる。
実際は、親方衆の誰からも支持されないオトコに、相撲協会の改革などできるはずがない。
 
しかしマスコミにとっては、視聴率が取れればいいし、新聞、雑誌が売れればよい。
日頃は社会の木鐸とか、権力の監視役とか、偉そうな能書きを垂れてはいるが、マスコミは商売になるのなら平気で嘘をつく連中だ。
 
小池百合子は、政治家としてはすっかり化けの皮が剥がれた。
しかし彼女が東京都知事の座を離れるまでには、まだ数年の時間が必要だ。
無論、マスコミに騙された結果ではあるが、あんないい加減なヤツを都知事に選んだ東京都民の責任が一番大きい
しかし、鉦や太鼓で小池百合子を持ち上げたマスコミは、何一つ反省することなく、次の話題作りで貴乃花劇場を祭り上げた。
 
そして約半年。
貴乃花は弟子の暴行問題が起きると、それまでの態度を反省、謝罪し、「一兵卒として出直し、協会に協力する」と、対決姿勢を180度変えた。
この変節振りは、一体なんだ!
相撲協会は、許すべからざる伏魔殿ではなかったのか。
貴乃花こそ、悪の巣窟、相撲協会を改革できる唯一の親方ではなかったのか。
当事者が、そんな組織に一兵卒で全面協力など、絶対にありえない話ではないのか。
しかし小池百合子の時がそうだったように、恐らくマスコミは、貴乃花など忘れ去り、次の獲物探しに狂奔するだろう。
 
自分達がマッチポンプで、面白おかしく騒ぎ立てたために、事態が更に悪化したとの反省など全くない。
マスコミが作り出す正義など、薄っぺらいマヤカシ物に過ぎない。
小池百合子貴乃花の報道を見ていると、改めてマスコミは商売の為なら、平気で大衆を騙す存在だと思う。
マスコミ、特に大手新聞やテレビ局は、絶対に信用できない。