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米朝首脳会談でトランプ大統領にお願いしたいこと

アメリカのトランプ大統領については、世界中で毀誉褒貶が激しい。

とりわけリベラルと言われる連中からは、気の毒になるほどの悪口雑言を浴びている。

日本でも然りで、左巻きの評論家連中は、トランプ大統領の素行だけでなく、知能程度すら疑問視している。

 

僕は違う。

何よりもトランプ大統領は、アメリカ大統領選挙を勝ち抜いて誕生した、アメリカ国民に支持された大統領だ。

場当たり的に見える諸政策も、大統領選挙中の公約を実行しているだけだ。

些か気品に欠ける部分は散見されるが、言ってみれば、国民への約束を守る大統領だ。

今回の輸入自動車への課税にしても、保護主義が過ぎて国際秩序を危機に陥れるとの批判が強い。

しかし一方アメリカ国民から見れば、国内産業とアメリカ国民の雇用を守る、頼りがいのあるリーダーと映る。

国際的な八方美人の政策などあり得ないとなると、何かを求めれば、どこからかは不満を持たれる。

しかし、大統領を選ぶのはアメリカ国民だ。

ならば、次回の大統領選挙で再選を果たすために、アメリカ国民との約束を守るに限る。

トランプ大統領は、そんなことを考えているのだろう。

 

そんなトランプ大統領シンパを自認する僕にとって、北朝鮮との米朝首脳会談への取り組み姿勢については疑問がある。

北朝鮮問題に関しては、経済制裁で追い込まれた北朝鮮が、韓国を誑し込んで起死回生の勝負手を放ったとの見方が強い。

ところが北朝鮮は、トランプ大統領を見くびっていた。

瀬戸際外交を仕掛ければ、必ずアメリカは折れてくると信じ込んでいたようだ。

と言うことで、いつものようにハッタリ塗れでアメリカを挑発していたところ、トランプ大統領はアッサリ米朝会談中止を発表した。

ここまでは大賛成!

過去には、これほど毅然とした姿勢を見せたアメリカ大統領は存在しない。

 

案の定、途端に北朝鮮は大慌てとなった。

トランプ大統領に柄にもなくゴマをすり、仲介役を買って出ていた韓国文在寅大統領にも泣きついた。

その周章狼狽振りで、余裕のない北朝鮮の内実を、満天下に曝け出してしまった。

金日成による建国以来、北朝鮮がこれほど敵国にすり寄る醜態と弱みを見せたことはなかった。

金正恩は、間違いなく追い込まれている。

その金正恩米朝首脳会談に拘るのは、アメリカのお墨付きで、世界中から金王朝の体制保証を得ることにあると考えられている。

またトランプ大統領も、北朝鮮核兵器を廃棄し、朝鮮半島の非核化が実現されれば、金王朝の体制を保証する腹積りと言われる。

 

しかし、それはおかしいだろう!

何故なら、北朝鮮のリーダーを選ぶのは、北朝鮮国民でなければならないからだ。

トランプ大統領や外国首脳には、金王朝の体制を保証する権利などないはずだ。

北朝鮮に於いて、醜く太った金正恩を見るだけで、彼だけは贅の限りを尽くしている事を容易に想像できる。

しかも金正恩は、飢えに苦しむ北朝鮮国民の生活を犠牲にして、ひたすら核兵器開発に邁進してきた。

国内には言論の自由などなく、後見役だった叔父ですら、残忍な銃殺で処刑している。

そんな独裁者には、バラ色の未来など存在しない。

世界中の独裁者同様、金正恩もいずれ近い将来、北朝鮮国民の正義の鉄槌を浴びて、哀れな末期を迎える運命なのだ。

 

だからこそ、金正恩トランプ大統領を始めとする国際社会に自分の保護を求めている。

ならばトランプ大統領は、そんな末期的政権の体制保証などするべきではない。

米朝首脳会談では、ただただ核兵器放棄を要求し、後は北朝鮮国民の意思に任せるべきだ。