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冬季オリンピックの安藤選手について

どうしてももう一度言いたい。書きたい。

オリンピックについては、前回で筆を折った積りだったが、最終結果が出て一言言わずにはいられない。
結果は惨憺たるものだったが、フィギュアだけが見事に体面を保った。
今回の不出来に対しては、諸々の批判やアドバイスが溢れるだろう。
しかし、日本におけるスポーツは、海外と違い結果が全てではない。むしろ、プロセスを重要視し、選手が環境に恵まれない中で如何に努力したかに力点がおかれる。
その上で更に結果が良ければ、もう国中が有頂天状態になる。
結果が悪くても、「次回がある」(オリンピックの場合、「四年後にもう一度」)が合言葉になり、今回の失敗なんかすっかり忘れてしまう。
日本人は立ち直りが早い民族なのだ。

ただ、フィギュアの安藤美姫は問題だ。
別に彼女個人が悪いわけではないが、彼女がオリンピック代表として適切だったのかを検証すべきだと思う。
選考会の成績は悪かった。彼女よりも調子の良かった選手が他にいたが、過去の実績や四回転ジャンプを飛べるのは彼女だけとかの、所謂不透明基準で彼女は選ばれた。
しかし、やはりと言うか、当たり前に彼女は成果を上げられなかった。
四回転ジャンプにチャレンジしたが、失敗だった。
「四回転ジャンプにチャレンジ出来た事が良かった」との感想は実にむなしい。
何故?
「彼女は、四回転ジャンプをもう飛べない(飛ばないのではなく飛べない!)のでは」との見方はなかったのだろうか。
今回の練習中でも失敗の連続だったらしい。練習で駄目なら、本番でうまくいくはずがない。
「練習で駄目な方が本番ではかえって良い」なんて、僕のゴルフレベルでもありえない。ましてや舞台はオリンピック。絶対にそんなに甘いものではないはずだ。

僕は、素人判断ながら彼女の最大のセールスポイント四回転ジャンプが不発に終わると確信していたが、プロの選考委員たちは見抜けなかったのだろうか?
判断の理由は、彼女は既に女の子から、女性の体つきとなっていることだ。私生活でも自由奔放だと言われている18歳の彼女は、既に少女ではない。
是は、彼女の将来にとっては素晴らしい事だし、僕の個人的な趣味から見ても決して悪い事ではない。
どんなにプレイが凄くても、棒っきれみたいな体つきの選手では拍手する気にならない。
しかし、あんな高速で滑ったり、ターンしたり、更には高く飛び上がる必要のあるスポーツにとって、女性の体つきは決してプラスにはならない。
お尻が大きく重くなってしまったら、ジャンプには大変なハンディキャップとなる。

ついでに言えば、浅田真央選手が15歳以上との年齢制限でオリンピックに出場できなかった事に関して、日本中で「何とかならないか」との大合唱が発生した。
しかし、これも年齢制限を撤廃すると、10歳前後の子供が、角兵衛獅子同様に飛んだり跳ねたりして高得点を競う体操競技みたいになり、全く面白くなくなってしまう。
浅田選手も、今15歳の体型で世界一高くジャンプできても、今後女性としての体つきになった後も同様のジャンプが出来るのかは未だ不明だ。

日本人は繊細な表現が得意のはずだ。
四回転ジャンプみたいなアクロバットな動きに目を奪われてはいけない。それこそ、そのうちに体中バネ仕掛けみたいな、黒人や中南米のトップアスリートが参入した途端、あっという間に五回転や六回転までこなしてしまうかもしれない。
新女王となった荒川静香の優雅さ、美しさに活路を見出すべきだと思う。

古い話で恐縮だが、それにしても、カテリナビット選手は美人且つ妖艶且つ気品があり、今までで一番の魅力的なスケート選手だったなァ。