「あの人は、運転をすると人が変わる。」
普段はとてもおとなしいのに、大変荒っぽい運転をする人に対してよく聞くフレーズだが、正確な表現ではない。
実は、運転している時がその人の本質なのである。
日常生活では自分を抑え、周りに気を配りストレスを感じている人は、車という自分だけの空間になると、思いっきり本来の自分をさらけ出す。
前の車が遅いとイラツき、何とか追い越そうとする。
場合によってはクラクションを鳴らし、急いで運転するよう警告する。
割り込みも許さない。
横道から合流しようとする車に、むしろ急いで前の車との車間距離を縮め、絶対にスペースを作らない。
顔を見ると、血相を変わっていて、「絶対に道を譲らないゾ」との必死の思いが伝わってくる。
一旦追い越された車を、何が何でも抜き返そうとする人もいる。
ロードレイジと言われ､既にアメリカでは社会問題となっていたが、日本でも運転中に自分を抑えきれなくなり暴走してしまう人が増えている。
普通の人と思っていても、その人には凶暴な攻撃本能が隠されている事が多い。
現在は何でもありの恐ろしい時代だから、あまりカリカリせずゆったり運転するように自分を律する事を学ばなければならない。
