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敢て、安倍首相続投に反対する!

これが、500回目の記念ブログ記事です。

参議院選挙で大敗したにも拘わらず、安倍首相は続投を表明した。
しかし、これに対して賛否両論が噴出している。
産経新聞は続投賛成、「ここで逃げずに諸改革の推進を」と応援し、「野党も反対の為の反対は駄目」と釘を刺している。
朝日新聞は続投反対、「安倍首相の続投表明に国民は唖然」と、社説で厳しく批判した。

元々、安倍晋三は、選挙という民意を経て首相に就任したのではなく、小泉純一郎が大勝した郵政民営化選挙の後継者として選ばれている。
しかも、選挙運動中は「安倍か小沢か、政権と政策選択の選挙!」と絶叫していたのだから、どうにも言い訳がきかない。

安倍は、今回の選挙結果に対して、「改革を推進するという、自分の政策が否定されたわけではない」と言っているが、これほどの大敗を前に、一体何を根拠にしているのだろうか。
安倍は、「国民が安倍政権にNoを突きつけたのではないか?」と問われても、「改めるべきは改め、謙虚に任務を全うする事が使命」と答えをはぐらかす。
安倍は、選挙中も選挙後も、自分に不都合な質問に対してはまともに答えようとしない。

今回の惨敗が、頻発した閣僚の不規則不適切発言に足を引っ張られたのは事実だろう。
安倍も、最大戦犯の問題児、赤城農相に対して「説明責任がある」とコメントしたが、選挙中は「赤城さんは充分説明責任を果たしている」とかばっていたはずだ。
今さら「人事を一新しなければ」と反省しても、現在の内閣構成員は全て安倍自らが一本釣りした閣僚なのであり、すぐに首相の任命責任を問われてしまう。
また、今回の結果から挙党一致内閣を目指すと、派閥均衡人事になり、安倍の目指す改革が進みにくくなってしまう。
要は、安倍にとっては八方塞の状況になってしまったのだ。

全て安倍が悪いのではないが、それでもどう考えても安倍に分はない。
政治の世界は、選挙という形で単純明快に結果責任を問われる。
色々と言いたい事はあるだろうが、今回の選挙結果は、国民が「安倍首相では駄目」と選択したのであり、「自分の政策が否定されたのではない」とは、開き直りの居座りと見られてしまう。

安倍は、憲法を改正したいのだろう。
それは、彼の政治信条だろうが、今のまま首相で居続ける事は、かえって遠回りになってしまう事に気付くべきだ。

臥薪嘗胆。
捲土重来。

安倍は首相の座に恋々とすべきではない。