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島根の女子大生殺人事件

島根県で、わずか19歳の女子大生が殺害された事件が発生している。

新聞情報で知る限り、被害者は英語が得意で快活な普通のお嬢さんで、当たり前だが殺される必然など全く見当たらない。
首を絞められ、遺体をバラバラにされ、胸をえぐり取られ、山中に遺棄された被害者の無念さや遺族のやるせなさは察するに余りある。
遺族感情としては、犯人を八つ裂きにしても飽き足らないだろう。

当方、そんな彼女を残虐極まりない方法で殺害した犯人の早期逮捕をひたすら願っている。
しかし懸念がある。
折角犯人を捕まえても、精神分析で「異常者」と判断されるのではないだろうか??!!

殺人事件が発生する度に、犯人の弁護人から必ず精神鑑定の要求が出される。
そしてある程度の比率で、犯人は「犯行時に正常判断ができなかった」との理由で無罪になる。
残虐な事件ほど、犯人は異常だったと認定される。
そんな馬鹿な事はないだろう。
そもそも殺人事件で、犯人の異常さを論う事に何の意味があるのだろうか?
いかなる理由があったにせよ、人をあやめる人間に正常な人はいないはずだ。

神戸の酒鬼薔薇事件だって、犯人は「更生」した後、名前を変え、整形手術で顔を変え、戸籍まで変えて市民社会に溶け込む事を許された。
この時の犯人は、少年法で保護され、やはり精神鑑定で保護された。
しかし殺害された側には、何一つ見返りとなる施策はない。
遺族の率直な願いは、「何の咎もないのに残虐非道に殺された我が子の仇をとって欲しい」のだろうが、実際には犯人こそが国家と法律によって保護されているのだ。

今回の犯人は、どう見たって尋常ではない。
だからこそ、いかなる罪を犯しても処罰の対象にならないとしたら、被害者とその関係者は絶対に納得できないだろう。
まるで被害者とは無関係な当方だって、「そんな馬鹿な!」と憤り、犯人への極刑を望んでいる。
しかし現実には、犯行の異常さが際立つほどに無罪になる確率が高い。
こんなのは、絶対に矛盾している。

早急な犯人逮捕と、せめて遺族が納得できる結末を望むし、当方の心配が杞憂に終わる事を願う。