昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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あらら、石井慧???

眠い中、紅白歌合戦も見ず、しかも何試合ものくだらない前座につき合わされて、やっとお目当ての石井慧吉田秀彦戦が始まったのは10時半ころ。
毎度の事ながら、この手のTBS番組は、ヒッパル~ッ!!!

その間、石井慧のプロモーションビデオが流される。
「敬意を持って殴り続ける」と、たいそう威勢が良い。
「練習で120%の努力、試合で100%。練習以上のことは出来ない」と、野村監督みたいなありがたい御託宣も並べる。
嫌が応にも対決ムードが盛り上がり、石井慧圧勝への期待感が高まる。

待ちに待った選手入場、スリムに鍛え上げた石井慧を見ると、やるほど大言壮語するだけの迫力がある。
一方の吉田秀彦、「バルセロナオリンピックの金メダリスト」との謳い文句だが、どう見てもメタボの体重超過で、しかも40歳。
すっかり旬が過ぎて薹が立っている。
これも度々流れた金メダル獲得のビデオに比べると、三倍近い太り加減。
特に、腹の周りは分厚さが目立つ。
しかし、胸板の厚さなら自慢にもなるが、腹じゃ不摂生の証拠にしか見えない。
これじゃ、戦う前から勝負は決まり!的雰囲気が漂う。

ところが、やっと始まった試合の1ラウンド。
吉田秀彦の放ったパンチで、無敵と思われた石井慧がぐらつく。
必死のクリンチで何とかKOは逃れるが、それでも石井慧が圧倒的に不利なのは一目瞭然。
2ラウンドでやや盛り返すが、蹴りが急所直撃で試合が暫し休憩。
何とか再開してものの、3ラウンド終了まで大した盛り上がりなく終了。
判定で石井慧が負けてしまった。

石井慧は、投げもタックルもなく、ひたすらパンチを振るうしか術がない。
しかし、戦前「二度と柔道着を着る事はない」とパンチへの自信を語っていた割りには、素人目に見ても石井慧のパンチには腰が入っていない。
判定負けとは言え、どう贔屓目に見ても石井慧に勝ち目がなかった。
引退間際の選手に対しても、まるで見せ場が作れない。
今後の相手は、吉田秀彦よりも強い選手は多いが、弱い選手は少ない。
あんな戦法では、誰とやっても苦戦必至だろう。
天才格闘家と持て囃されていたが、デビュー戦はまるで期待外れだった。

まぁ、まだまだ23歳。
「柔道では天才でも、格闘技は初心者。経験不足なだけ」との好意的見方も必要かもしれないのだが......