昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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素人コンサートはヒドイ出来!

高校二年生からの親友がいる。
彼が尊敬する人物はヒトラーナチスドイツに憧れる超右翼だったが、当時マルクス経済学を専攻していた当方とは不思議とウマが合い、めったに会えなくなった就職後も連絡を取り合っていた。
一緒によく飲んだもう一人の親友が五年前に死んだ時、一緒に涙を流したイイオトコだ。

公務員になった彼は、定年退職後に所謂天下りで「なんとか防止会」に再就職していたが、この度、そこでも閑職に追いやられてしまい、時間を持て余すようになったので、一念発起してトランペットの練習を始めた由。
たった三本のピストンなので、押え方は全部で七通り、簡単に違いないと誤解して、高校時代に憧れたニニロッソの「夜空のトランペット」を吹きたいと思ったらしい。
実はやってみると悪戦苦闘の毎日のようだが、それでも近所のスキ物連中を集めてビッグバンドを編成、ホールを借りてコンサートまで開催すると言う熱の入れ方。

その時演奏した「ロッキーのテーマ」の録画をユーチューブに貼り付けたとの連絡があり、見てみて吃驚仰天!
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=YWSNu2B28lU
その下手さは、とても文章で表現出来る物ではない。
30本のトランペットが、勝手気ままに雑音を奏でる。
サビ部分のギターもヨレヨレ、曲名が「ロッキーのテーマ」と分かっているので、「そうかなぁ?」と思うが、普通に聞くと雑音の塊にしか思えない。

早速、感想メールで
「スタートの時の乱れ、連続して、かつ大量に巧みに音をハズシ続ける、全員の音がアドリブ状態でまるで揃わなかったり、大した素人裸足、玄人離れの演奏でした。プロは、あんな高等テクは絶対にまねできません。」
と、実にアタタカイ評論を送った。
彼から
「「玄人離れとはその通り。何せこっちが出演料を7,500円払わないといけない。聞いてもらい賃です。プロにゃ絶対に出来ません。」
と返信が来た。

しかしあの演奏なら、聞いてもらい賃として10万円は必要だろう。
現に演奏が終わった時の観客は、「早く終わってよかった」と、一斉に立ちあがって拍手していた。

しかしユーチューブって、実に簡単に素人の演奏会を公に出来るものだ。
親友の場合は、閲覧カウンターの回数は何と200回をやっと超えた程度の超マイナーだが、スーザン・ボイルはあれで世界のトップスターになった。
皆さんも、是非ともご照覧あれ!
これだけの演奏をタダで見られるだけでなく、嫌な事があっても心が温かくなる事必至だし、ひょっとして彼がメジャーデビューを果たすかもしれない。

それにしても、腕に自慢のある人には、確率は低いがビッグチャンスが転がっている良い世の中になったものだ!