昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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カンボジア観光の二日目

二日目は午前中に、ガイドの案内でバンテアイ・スレイ遺跡へ。
ここは赤土の遺跡で、遺跡全体が赤く輝いている。
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アンコールワットなどに比べると小ぶりだが、「アンコール美術の至宝」とまで評価され、観光客が多い。
あわやアンドレ・マルローに盗まれそうになった、「東洋のモナ・リザ」と言われる彫像もあるのもこの遺跡だ。
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観光地では、五六人の地雷被害者や傷痍軍人が独自の楽器を演奏し、CDを販売したり、寄付を募っている。
我々夫婦が通りかかったら、急に「サクラサクラ」を演奏してくれた。
 
帰りの途中で、地雷博物館に立ち寄る。
入場料は一人5$、日本人のボランティアが博物館の詳細を説明してくれる。
通常は一時間以上かかるらしいが、我々の場合時間がなくて30分でお願い。
すると彼、岡山出身の川廣肇氏は、間断なく、且つ淀みなく、主催者アキ・ラー氏が地雷撤去を始めたいきさつから今までの苦労を、文字通り立て板に水のように喋り続けた。
その迫力に圧倒され、予定時間を15分以上オーバー。
アキ・ラー氏が集めた地雷。
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いったんホテルに戻り、昼食はカンボジアでも珍しい本格イタリアンレストランへ。
どういう訳かシェムリアップに住み着いたイタリア人店主の手作りパスタは、評判通り旨かった。
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午後は、ガイドが変わって、ロリュオス遺跡群へ。
ここはアンコールワットの前の都で、アンコール最古の遺跡。
ここまでくる中国人観光客が少ないので、ゆっくりと見て回ることができる。
保存状態が悪く、今でもあちこちを復旧中らしいが、ガイドによると、遺跡に使われていた赤土を捏ねてレンガを作っても、復興した部分だけは苔が生えるという。
昔からの煉瓦は絶対に水分を含まないらしいが、近代科学を以てして、蟻塚の土を混ぜるところまではわかっても、最終処方が再現できないという。
何とも摩訶不思議な話だが、そう言われると、何となく神秘的に見えてくる。
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ホテル帰還後、夕食は近所のインドシナ料理店へ。
ここのチャーハンは絶品だったが、壁の宣伝用ポスターが珍しい。
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たまたま日本のヤフーオークションに出品中だった「レアポスター」だったが、店員に聞いても「店のオープンの時からある」と言うだけ。
誰一人、価値を知らないのが面白い。
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これにてカンボジア観光は終了。
明日午後、シンガポールへ移動して一泊、翌朝JAL便で帰国する。