日本からのホワイト国を除外されて、韓国が大騒ぎをしていた件で、変化が生じた。
ホワイト国除外措置以降、初めて日本が対象製品の韓国向け輸出を許可したからだ。
韓国は、「日本に勝った」と大喜びしているらしい。
日本でも、今まで安部政権の方針を支持していた連中でさえ「もう解除か、せめて期限の90日間は粘ってほしかった」と、残念がる意見がある。
一見、尤もらしく聞こえるが、実はこれは両方ともおかしい。
何故なら今回の措置で、日本の主張が正しかったことと、韓国が出鱈目な理屈で駄々をこねていたことが明白になったからだ、
この間、韓国は世界に向かって「これは日本による徴用工問題への報復だ」と喚き散らしていた。
一方の日本は、「決して報復ではなく、韓国の説明が不充分だからホワイト国から除外し、他国と同じ条件の輸出手続きを求めるもの」と主張してきた。
当初は「経済報復はWTO違反になるので、日本は手続きの問題と言わざるを得ない」みたいな意見もあったが、外交で論理破綻すれば、それこそ敗北したことになる。
その観点から見れば、手続きさえきちんと整っていれば従来通りに輸出(韓国から見れば輸入)できることが判明したのだから、韓国の主張は間違いで日本の方が正しかったことの証明になった。
韓国は、半導体生産に必要な原材料を日本から入手できたことを勝利と思って浮かれているようだが、それは最初から分かっていたことなのだ。
逆に言えば、その手続きが不備なら、韓国は必要な原材料を今後とも入手できない。
とすると韓国は、文在寅政権誕生以降急増したと言われる行方不明になっている原材料は、未来永劫手当てできないことになった裏返しでもある。
戦略物資の横流しについては、日本は確実な証拠を握っているとの噂もあるが、現時点ではあくまで推測の域を出ない。
北朝鮮への支援とか、イラン石油との物々交換とか、様々な憶測が並ぶが、しかしもしも、文在寅政権下でそんなことが行われていたのなら、韓国にとっては、その手段での外貨獲得は不可能になってしまったことを意味する。
一部の韓国人は事態の表面しか見ずに、日本が韓国に妥協したと浮かれ気分のようだが、韓国の「日本の報復論」が、国際的に全く説得力を失ったことに気が付くべきだ。
そもそも、今回の韓国ホワイト除外は、安倍首相、世耕経済産業大臣、河野外務大臣と、官僚たちの連係プレイで実行された。
今までは、政治家や官僚の中にも媚韓派がいたので、事前に韓国に情報が漏れていたはずだが、今回の日本側は最後まで鉄の結束で内密のまま検討を重ねた結果、韓国にとっては寝耳に水の発表となったものだ。
また我々は、発表後でも、マスコミが意図的にミスリードするたびに、世耕大臣のSNSを利用した、腹の据わった反論と情報発信力を目の当たりにしてきた。
今回の日本側の練りに練った作戦は、韓国がいくら足搔いても、そうは簡単に崩せないほどの理論武装の上に成立している。
だから韓国は、お菓子をねだる駄々っ子のような態度を、繰り返すしかなかったのだ。
我々日本人は、近代の歴史上初めて、真っ向から韓国にモノを言う政権を見た。
心配は無用だ。
そんな安倍政権を信じて、日本と韓国とのやり取りを見守っていればよい。
今後の日韓関係は、今までのように韓国の無理難題は何でもかんでも唯々諾々と聞き、その都度カネを支払うことで片づけるものではなくなった。
(「あの弱腰日本が反撃するなんて、これはエライこっちゃ」みたいな、文在寅の嘆きが聞こえた気がするのは、僕の勝手な邪推にすぎないが......)