ジャイアント・キリング、世紀の番狂わせ。
ラグビーワールドカップで、ホスト国、日本がワールドランク二位のアイルランドに完勝したことを、世界中が称賛している。
あの韓国ですら、好意的に報じたと伝えられる。
勿論、僕もライブで観たし、その後、飽きもせずVTR放送を二度も観た。
月曜日には、「日本勝利の原因を徹底分析」と聞くと、日頃は絶対に見ないワイドショーも、日本テレビを中心に、梯子で見る始末だ。
そして何度観ても、その都度大喜びをしている。
これほど気持ちのいい試合観戦は、そうは経験できない。
日本中が大喜びなのだが、当の選手のインタビューが、また泣かせる。
主将のリーチ・マイケルは「喜ぶのは30分、次のサモア戦に備えて」となると、「勝って兜の緒を締めよ」そのものだ。
最早、決勝リーグのベスト8進出は当たり前、ひょっとすると決勝戦まで、そしてその先には、と期待が膨らんでくる。
またW杯開催前までは、何かと論議となっていた、多国籍ジャパンについても、今や、あれこれイチャモンをつける連中がいなくなった。
むしろ、「自分は日本人ではないが、日本のために戦う」なんて言われると、思わずホロリとなってしまう。
また試合前には、外国人を含めて全員が国歌斉唱している姿に、ラグビーの規律性や、志しの高さを感じる。
今や、外国出身者とか、日本人とかの区別はない。
全員が、町で会ったら飯を奢りたくなる、誇るべき我がジャパンのラグビー戦士だ。
このまま、10月5日のサモア戦にも、是非とも勝ち抜いてほしい。
一つだけ、「アレェ~ッ?」と思うことがある。
いつから日本には、こんなにラグビーファンが増えたのだろう?
ロシア戦で勝った時には、これほどの盛り上がり感はなかった。
世界ランキング二位(大会前までは一位だった)のアイルランドに勝ったことで、俄かファンが急増したように思える。
僕のような、超「古くからのラグビーファン」は、こんな素人同然のファン連中まで、知ったかぶりをしてアレコレ評論するのは、全く違和感ありだ。
何せコッチトラは、この9月W杯の初戦、対ロシア戦から、実に熱心に応援していたほどの「古株ファン」なのだ。
正直に告白すると、四年前に日本が南アに勝った試合は。ライブでは見逃している。
その後は、ラグビーを熱心に応援してきたとは言い難い。
しかし、少なくともアイルランド戦以降にファンになったような連中とは、一週間以上もファン歴に差がある。
実は、日本がロシアに勝った時は、日本の強さよりも、「ロシアって弱いナァ」と思っていた。
アイルランド戦前は、「40対6」くらいのスコアかなと思っていた。
勿論、アイルランドが40点の方だ。
ところがこの時の日本の献身的な戦い方には、心を揺さぶられた。
だから、アイルランド戦以降にファンになった連中を馬鹿にはできない。
これを以て世間的には、誰が見ても「五十歩百歩」のファンと言われるだろう。
もう一つ、ラグビー選手が妙にチャラチャラしていないところが好きだ。
サッカーの人気選手は、ピアスやネックレスを着用するケースも散見されるが、接触スポーツのラグビーでは、そんな装飾品は危険なのでご法度だ。
プレイスタイルも、「ひたすら前に」だし、「絶対的な自己犠牲精神」も要求される。
終了後のノーサイド精神は、日本では当たり前だが、隣のお邪魔虫国、韓国j人には絶対に備わっていない。
ラグビーは、本当に面白いし、病みつきになりそうだ。
行け、行け、ジャパン!