日本中がラグビーW杯に熱中している時に、「面白くもないラグビーを見たので、プロ野球日本シリーズ第二戦を見損なった」と残念がるTwitterを見つけた。
彼に言わせると、「ラグビーは今、一時的ブームで人気があるが、やはり日本人にはプロ野球が向いている」らしい。
「コメが好きか、パンがいいか」みたいなモノで、人は皆それぞれなので、こんな人には、「野球がお好きならドウゾそのままに!としか言いようがない。
僕は今や、プロ野球への興味はない。
今年の日本シリーズは、巨人とソフトバンクの争いだったらしいが、両方のチームとも好きではないのだから、興味が湧くはずがない。
とは言え、日本シリーズ第四戦、九回裏だけ、たまたまだけどテレビ観戦した。
その時の印象は、「野球は冗漫、冗長」だ。
ソフトバンク抑え役の森唯斗投手だが、殆どの打者にフルカウントになる。
そこからファウルボールを粘られると、一人当たり十球ほど投げる。
サインに首を振ったり、挙句はフォアボールで三者凡退にならず、そこから牽制球を投げたり、試合終了まで更に時間がかかる。
両軍の熱心なファンには堪えられない緊張感かもしれないが、普通に見ていれば、「もっとチャチャツとやって欲しい」と思ってしまう。
ラグビーやサッカーに比べると、野球の場合は選手の動きが極めて緩慢だ。
攻撃のバッターに加え、守備が九人で守っているので、フィールドには合計10人の選手がいて、一球ごとに、ピッチャー投げました、バッターが打ちました、守備がとりました、を繰り返す。
しかし、その瞬間に動いているのは、基本的には一人しかいない。
しかも、試合時間が決まっていないので、何時終わるのかは展開次第となる。
忙しい現代には、全く不向きなスポーツだ。
ソフトバンクが四連勝で日本シリーズを制覇した後、アナウンサーや工藤監督が「日本一」を連呼するのにも違和感を覚える。
ソフトバンクは、半年間かけたパリーグのペナントレースで、西武ライオンズの後塵を拝しているからだ。
厳密に言えば、ソフトバンクは「クライマックスシリーズを勝ち上がったチーム」であり、日本一とは認定しがたい。
こんな訳の分からないことを続けていれば、野球人気は早晩衰えるに違いない。
尤も、ソフトバンクファンにとっては、余計なお世話。
「終わり良ければ総て良し」で、四連勝してのシリーズ制覇はいい気分だろう。
人がそんないい気分の時に、水をかけるような行為は慎むべきだ。
天皇陛下の「即位正殿の儀」当日に、やたらとイチャモンをつけていたサヨク連中と同じ轍を踏みたくはない。
そもそもプロ野球に興味が失っているのだから、どうなっても構わない。
こんな時は、「巨人ファンの皆様、ご愁傷さまです、ソフトバンクファンの皆様、おめでとうございます」と言っておく方が無難だ。