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ハリー夫妻とイギリス王室の大騒ぎから学ぶこと

嫁さん次第で、オトコは変わる。

世界的規模でそれを証明しているのが、イギリス王室の大騒ぎ振りだ。

日本のワイドショーでは、全く我が国の経済にも外交にも影響を与えない、このハリー王子の王室離脱問題を、積極的に取り上げているようだ。

 

そもそもイギリス王室は、チャールズ皇太子がダイアナ妃と結婚した時から混乱が目立っていた。

後に判明するが、亭主は結婚後も、結婚前の恋人と不倫関係を続け、嫁の方は、腹いせのように浮気を繰り消していたらしい。

結局は、王室伝統を壊す形で、この二人は離婚。

亭主は不倫相手と再婚し、嫁はその後、新しい彼氏と一緒の所をパパラッチに付きまとわれ、自動車事故で死亡。

仮面夫婦だったそんな二人の間にできた子供が、ウィリアム皇太子とハリー王子だ。

幼いころから、両親の夫婦関係が致命的に破綻していたことは、子供たちに良い影響を与えるわけがない。

それでもこの兄弟は、傍目にも「とても仲が良い」とみられ、実際にも、お互いを助け合いながら生きてきたので、イギリス国民からは慕われていたらしい。

僕は、ウィリアム皇太子の嫁、キャサリン妃が、この二人にインタビューするビデオを見たことがある。

キャサリン妃の、「貴方たち二人は本当に仲が良いけど、それはお母さんの影響なの?」みたいな質問に、二人とも「Yes.」と答えていた。

この頃は、いずれはイギリス国王になる皇太子と、それを助ける弟の、麗しい兄弟愛と映っていたものだ。

 

しかし、弟がアメリカ人女性と結婚して以降、雰囲気が変わってきた。

どうも、嫁がイギリスで差別されたことを、夫婦揃って我慢できなかったようだ。

少しでもイギリスを知る人にとって、ハリーの嫁、メーガンがイギリスで差別されたことについては、宜なるかなと納得する。

イギリス人には、現在も貴族社会意識が強く、階級社会の残渣が残っているからだ。

そんな古色蒼然とした国が、黒人の血が混じった元映画俳優のアメリカ人の嫁を、温かく迎えるはずがない。

それこそ一挙手一投足、箸の上げ下ろし、イギリスだからスプーンの上げ下ろしまでイチャモンをつけるはずだ。

だからハリー夫婦が、「そんな国は御免だ」と、王室離脱を決意したことは、まるで無関係な僕でも理解できる。

 

しかし報道によると、ハリー氏は王室業務には未練があったらしい。

それまでの仕事を捨ててまで、嫁と共に生きると決心したにしては、何とも潔くない。

イギリス王室からの全ての支援を断り、二人で生計を立てる覚悟があれば、世間の目は優しくなり、二人で立ち上げたニューブランド商品も好意的に受け入れられる。

ここでゴタゴタと、優柔不断な態度をとることは、この二人の門出にそぐわない。

もしも僕が、この二人のアドバイザーならば、「ここは一番、やせ我慢」と教えるが、果たしてどうなることやらだ。

 

むしろ、我々が問題視するべきは、日本の皇室の方だ。

日本の天皇家は、昨年の新天皇即位以降、天皇、皇后が一緒になって、積極的に公務をこなす姿が目立つようになった。

それと共に、一時期溢れかえっていた現皇后陛下へのバッシング報道が、全く消えていった。

しかしその一方、今度は次男、秋篠宮家への悪意ある報道が増えている。

その中には、次の天皇陛下と目される秋篠宮家長男への、様々な情報も含まれている。

 

開かれた皇室は、象徴天皇の代名詞ともなっている。

しかし、「開かれている」のと、皇室のプライバシーをも暴き立てるのは、全く違うことだ。

マスコミが、次期天皇候補者の資質に問題があると煽り立てても、日本国民に他の選択肢があるわけではない。

仮にそうだとしても、それは秋篠宮家と宮内庁で解決するべき問題で、マスコミが面白おかしく騒ぎ立てるべきではない。

イギリス皇室を巡るバカ騒ぎは、彼の国の出来事だから、結末がどうなったって構わない。

しかし我が国にとっても、以って他山の石!

国民の知る権利などとは別次元で、静かに日本の皇室を見守り続ければよい。

 

ただ一つ、今回のハリー夫妻問題で参考になる部分がある。

それは、結婚相手が皇室にふさわしい人物か否かが、マスコミの格好の報道ネタになっている秋篠宮家長女の結婚問題だ。

若い二人は依然として、結婚の意志が強いとも言われる。

ならば、ハリー夫妻を見習い、皇室を離脱して結婚すれば良い。

皇室さえ離れれば、誰が誰と結婚しようと、それは全くの自由だ。

家庭で反対の多い結婚でも、それを貫きたいのなら、若い二人の行く末を邪魔する必要はないが、一方では努々、皇室からの援助など期待するべきではない。

どうでも良いハリー夫妻の行状も、日本皇室の前例と見做せば、行く末に興味が湧いてくる。