昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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前原民主党の罪は重い。

2月28日、前原民主党は政敵自民党に対して、歴史に残る大敗北を喫した。
決定的決め手だと、自信満々に大見得を切って持ち出した永田のメールは、何と偽物だった。
民主党は、憎っくき武部とその次男に対して、「根拠のない証拠で攻撃した事は申し訳ない」と全面的に謝罪した。今まで、「金で魂を売った」とまで罵詈雑言を浴びせてきたのだから、無条件降伏である。
しかし、当の武部や自民党公明党から「許してやる」との言質は取れていない。
普通であれば、天下の公党として二度と立ち直れないほどのダメージであり、さぞかし穴があったら入りたい心境だろう。

ところが、永田はこの期に及んでもまだ「メールは本物との証明が出来なかったが、疑惑がなかったわけではない」と、自らの情報に未練タラタラで、更に評判を落とした。
前原は、「辞めようかとも思ったが、野党の反転攻勢の為に頑張る」と能天気に話している。
「メールは本物との確証を得ている」と見得を切り、「国政調査権さえ発動すれば自分たちの正しさが証明される」と言い募り、果ては、「後ろめたさがないのなら国政調査権を発動できるはず。何故逃げているのか」と本末転倒に騒いだ事の責任は、一体誰がどうとる積りだろうか?

これだけの失態をしでかしたこの首謀者二人は、自分達の今後の政治行動について、誰か信用してくれる人がいるとでも思っているのだろうか?
ついでながら民主党の説明は、「メールが本物との証明が出来なかった」との言い方に終始しており、「全くの偽物でした」とは絶対に言わない。往生際が悪い事この上ない。

メールは、とっくの昔に偽物であることがバレバレだった。
だからこそ永田は病院に逃げ込んで、ほとぼりが冷めるのを待った。
前原は、下手なスパイ小説か推理小説からヒントを得たのか、「巨大な闇」だの「海外口座の存在」だの叫び始め、この時点で既に正常な判断基準を喪失してしまっていた模様。
さすがの前原も、昨日になってついに、「巨大な闇も海外口座もなかった」と認めた。
どう贔屓目に見ても、前原は錯乱状態だったとしか考えられないし、今後とも総理大臣の器ではない。

攻められ続けていた自民党は、棚ボタながらも未曾有の逆転勝利を納め、余裕綽々で民主党を見下し、一部からは何と、「議員をやめる必要はない」とか「最大限の謝罪をした」等のエールを送り始めた。
武部だけは憤懣やるかたないようで、相変わらず厳しく民主党の責任を追及している。この間の騒ぎで、自民と民主の馴れ合い、凭れあいが見えてきた中で、私憤からとはいえ一貫した態度の武部だけは、今まで悪人然としていたが、実は筋が通ったまともな政治家のように見えてきたのは僕だけか?!

これほど政敵自民党から露骨に情けをかけられて、永田が国会議員であり続ける、あるいは前原が代表の任期を全うすることに、民主党はいかほどの意味を見出しているのか?
もはや、今国会の主要テーマだった疑惑の四点セットなど、どこかへ飛んでしまった。
これだけ自民党に借りを作ってしまえば、例え伊藤公介が耐震構造疑惑で国会に呼ばれても、民主党が問い詰めて事態の真相究明なんてできるはずがない。

永田がここまで軽薄だったとは。
前原がここまで権力のガリガリ亡者だったとは。

日本における二大政党を夢見た人達、健全野党の生長を期待した人達は、今回の前原民主党の対応を見て絶望的な思いとなっている。

政治不信を蔓延させた、今回の前原民主党の罪は重い。