昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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超一流企業の事業部長なのにスコア誤申告

コンペに参加、同伴の一人は超一流企業の現役事業部長(と、本人が言っていた)。
午前中の彼は、貸しクラブにしてはドライバーが絶好調。
鼻歌ルンルンで、醸し出す雰囲気も、流石に超一流企業のエリート社員と思わせた。
昼の会食の話題も豊富。
ナイスガイその物で、ひたすら感心することしきりだったのだが………。

午後に入って最初のティーショットが左にチョロ、5オン3パット、いきなりダブルスコアの8。
これを7と申告したのが、ケチのつき始め。
当方、丁寧に一打ずつ解説、スコアを訂正させたのだが、その後も調子が戻らず、11番、12番、13番と、三ホール連続して右にOB。

この辺から、必死に平静を装おうとするものの、キャディへの不満を漏らしたり、不貞腐れ気味の態度が見え始めた。
次のティーショットは、何とかOBは逃れたが、ボールは左の林へ。
2打目が木に当たり、3打目でやっと脱出。4打目スライスしてグリーン右の林、5打目やっと脱出、6打目チョロ、7打目どうやらの端っこにオン、2パットの9なのに。彼の申告は7。
さすがにこれで二度目になるので、注意するのを躊躇。
その二ホール後のパー5、1打目右にOB、3打、4打、5打とチョロチョロしながら6打目が右のブッシュでアンプレアブル。
8打目がグリーンオーバー、9打目やっとオンから3パット。
ところが彼の申告は9。
三打も違ってしまうと、もう開いた口が塞がらない。
最初にOBを仕出かし最後に3パットで9だったら、残りはたった4打しか費やしていない事になる。
申告する時に、9では絶対に少ないくらい分かるはずなのに。
当方、一気に不機嫌モードで、残りホールが苦行の様になってしまった。

何故こんな誤申告をするのだろう。
「こんなはずではない」と思い通りにいかないゴルフへの苛立ちや、同伴競技者への気恥ずかしさ、あるいは二桁を申告するのは彼のプライドが許さなかったのかもしれない。
彼は、誰もが知っている日本を代表する会社の副社長に格別に可愛がられているような事も自慢していていたし、何せ事業部長を拝命しているほどなので、会社の看板を背負っている重要人物で、将来の役員候補のはずだ。
しかし、会社でどんなに偉くてもゴルフの誤申告をする奴は絶対に信用できないし、そんな人物を責任者にしている会社も実はたいした物ではない。
世の中には当方のように、ゴルフを通じてプレイヤーの人品骨柄だけではなく、その人が所属する組織まで評価するような人だっている。
社長と知り合いだったら、彼を重宝するのはやめるように進言したいほどだ。

楽しいはずのゴルフで、かくも不愉快な思いをしようとは。
砂を食んだような思いで、初めてプレイした名門ゴルフ場を後にした。