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全英オープンのテレビ観戦雑記

月曜日が海の日で休日なので、全英オープンをライブで満喫。
の、積りだったが、睡魔には勝てず、フッと気がついた時には、名も知らなかった南アの選手の勝利を称えていた。

全英オープンは最も歴史のあるトーナメントで、まるで飾りっ気のない、如何にも典型的なイギリスのゴルフコースで例年開催されている。
アメリカントーナメントのマスターズとは、全く趣を異にしている。
それにしても「ゴルフの聖地」セントアンドリュースオールドコースの素っ気なさには驚き!
世界的に超有名コースだけに貫録は感じるが、もし同じようなコースが日本にあっても誰も行かないし、行った人達からは悪評紛紛だろう。
「曲りくねった」との表現では全く言い足りない程の、凸凹グリーンとフェアウェイ。
ナイスショットしても、其処此処で待ち受けている塹壕の様なポットバンカー。
打ち込んだらロストボールを覚悟しなければならない、膝まで隠れるラフ。
そして究極は目まぐるしく変化する気候で、強風が吹いたら遮るものなどまるでない。

そんな滅茶苦茶に難しいコースで、ゴルフの達人達が世界一の業師を目指して腕を競う。
実力世界一で、セントアントリュース開催全英オープン二連覇のタイガー・ウッズのカムバックは?
ライバル、フィル・ミケルソンは?
イギリス期待の星、ウェストウッドは?
とかのビッグネームに関心が集まっていたが、優勝したのは名前の読み方すら知らないような南アのウーストフイゼン。
放送途中でも、Oosthuizenの後半部分は、ハウゼンかハイゼンかフイゼンかが話題になっていた。
まるで無名なプレイヤーだったが、二位に7打差もつけるブッチギリ勝利で、期待のタイガーは23位、そして石川遼が27位と、終わってみればワンマンショーだった。

今回の全英オープンテレビ朝日の独占放送だったはずだが、ケーブルテレビのゴルフダイジェストでも見る事が出来た。
個人的には、ケーブルテレビの方が落ち着いて見る事が出来た気がする。
テレビ朝日は、世界の青木功大先生と戸張捷の解説だけでもクドクドしく聞き苦しいのに、何故だかテニスの松岡修造まで登場。
矢鱈と石川遼を持ち上げ過ぎるが、そのコメントはまるでピンボケ連発。

肝心のトーナメント中継も、優勝争いそっちのけで、あくまで主役は石川遼
全英オープンは世界四大メジャーの一つで、その勝者は歴史に名前を刻む程の価値がある。
石川遼追っかけファンだけが視聴者ではない。
無論、日本人向け放送で、その日本人最大の興味が石川遼に偏っている事は理解できるが、放送する側はミーハー感覚ではなく、やはり節度を持つべきだろう。

ただ面白かったのは、松岡修造が茶坊主宜しく「石川遼ほどの感受性豊かなゴルファーは、過去にいなかったのでは」と、世界の青木功大先生に質問した時の事。
一瞬答えに詰まった青木先生は、「まぁ、確かに色んな物を吸収しようとする姿勢はあるナァ」とボカシた。
それはそうだろう。
今でこそシニア以外では通用しなくなっているものの、青木先生は世界を相手に戦ってきた名ゴルファーの一人で、まだまだ誰にも負けない程の自負心の塊のはずだ。
如何に石川遼の将来性が豊かでも、自分の若い頃はもっと凄かったと思っているに違いない。
そんな青木先生は、「石川は不世出のゴルファーだ」と褒められては、気分が良いはずがない。
松岡は、至る所で石川遼を礼賛していたが、相手を考えないと却って不快な思いをさせる。
尤も、あんなオッチョコチョイキャラでは、そんな冷静なコメントを期待する方が無理か。

青木先生の解説も訳が分からない程抽象的だし、データ不足、調査不足なコメントが多い。
石川遼にピタリと寄り添うレポーターの羽川豊は、太った姿とデカイ顔がしょっちゅうテレビに映り、熱帯夜には誠に暑苦しい。
テレビ朝日の放送は、豪華なゲストとスタッフの割には、却って力み過ぎが目立っていた。

当方は、来年の全英オープンもゴルフダイジェストを中心に見る事にしよう。