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片山晋呉の不適切行為とテレビ報道

日本ツアー選手権森ビル杯プロアマ戦での片山晋呉の態度が、大問題になっている。
同伴のスポンサーへの不適切行為で、日本ゴルフツアー機構から処分される様だ。
この問題は、テレビワイドショーでも、繰り返し放送された。
しかしその内容は、お粗末すぎて話にならない。
 
最初にスポーツ新聞が報じた内容は、
片山晋呉は自分のパター練習を優先し、アマへの指導をしなかった
・同伴のスポンサーに対して、ポケットに手を入れて話した
・同伴スポンサーが次のホールに移動した後も、一人残ってパター練習をした
・スポンサーから呼ばれて次のホールにきたが、「詰まっているじゃないですか」と文句を言った
・これに激怒したスポンサーの一人がプレイを中止、「青木会長を出せ」と抗議した
・青木会長は「事態を重く受け止めている」と謝罪、石川遼選手会長も謝罪した
と、こんなところだ。
 
テレビのワイドショーが報じた内容は、全くスポーツ新聞のこの記事情報だけをもとにしている。
少なくとも、テレビ局が独自に取材した形跡はゼロだ。
そして、コメンテータ連中の意見の大半は、
  ・大事なスポンサーへの配慮が足りなかったのでは
  ・せっかく青木会長、石川選手会長が率先垂範で人気回復努力をしているのにタイミングが悪い
  ・しかし、この程度で怒ってしまうスポンサーもいかがなものか
  ・翌日のトーナメントの為に、練習したい選手の気持ちはよくわかる
  ・プロアマ戦の日程を考えるべきでは
と、毒にも薬にもならない、くだらないモノばかりだった。
これでは、テレビ局もまたこの問題にコメントしたコメンテータたちも、スポーツ新聞に対して意見を述べたに過ぎない。
更に、ゴルフに疎い連中まで、事情も知らないまま持説を述べたりする。
 
少しでも男子ゴルフ界の事情を知る者の大半は、今回の問題が公になった時点で、「やっぱり片山晋呉がヤラカシた」と思ったはずだ。
それほど片山晋呉の、ゴルフマナーに関する悪評は知れ渡っている。
だからテレビ局が、スポーツ新聞に遅れてこの問題を扱おうと少しでも取材すれば、片山晋呉の素行の問題点はすぐに把握できたはずだ。
しかし肝心の部分には全く触れない、隔靴掻痒のような番組構成なので、事の真相からは程遠い放送で終わってしまう。
元TBSアナ吉川美代子が、短気を飛ばしたスポンサーへの疑問を呈すると、伊藤惇夫が「アメリカでは予選落ちした選手とスポンサーがプロアマ戦をやる」とか、頓珍漢発言をしていた。
 
しかし冷静に考えて欲しい。
例えば次のホールへ来ることを促された片山晋呉が放った一言、「未だ前が詰まっているではないですか」だが、これを「未だ前が詰まっているじゃネエか!」と話したとなるとニュアンスがまるで変る。
まだ未確認だが、片山晋呉はスポンサーに対して暴言を吐いたのではとの情報すらある。
またそもそもゴルファーのマナーとして、プレイが終わったホールからは速やかに立ち去らないといけない。
いくら前が詰まっていたとしても、いつまでもパターの練習をすること自体が問題行為なのだ。
 
片山晋呉に関しては、僕はかって十年間ほど、彼の出身地のゴルフ場のメンバーだったことがある。
当然ながらメンバー諸氏の中には、片山晋呉を高校時代から知る人たちが多くいた。
その誰一人、彼のことをよく言う人はいなかった。
プロゴルファーになった後の片山晋呉の評判も、似た様なものだ。
「本日の主役」の襷を懸けて優勝確実の18番ホールに登場し、「マスターズでも同じことがやれるのか」と批判された。
つい先だっては、ちょん髷スタイルでプレイして、顰蹙を買った。
そのほかにも、サインした色紙を投げたとか、キャディーにパターを投げつけたとか、煙草を吸いながらプレイしたとか、とにかく素行のワルサに関しては多くの証言がある。
 
スポンサーの短気さに関しては、ワイドショーのコメンテータだけでなく、ネットでも指摘されている。
しかし、青木会長をして「深刻な事態と受け止めている」とまで認めている事件だ。
またプロゴルファー仲間からも、片山晋呉を庇う声はまるで聞こえてこない。
スポーツ新聞の報道以外にも、未だ語られていない情報があるはずだ。
少なくともテレビコメンテータを生業とする連中なら、仮に事情が全部わかっていなくても、関係者の証言だけからでも、「片山選手ももっとスポンサーを大事にしないといけないけど、この程度で激怒するなんてスポンサーも大人げない」のような、足して二で割る無難な意見がまるで無意味だと分かるはずだが。
 
一昔前のゴルファーだったら、腕前だけで評価された。
しかし現在は、低迷するゴルフ界を立て直すためにも、少なくとも人前ではゴルファーは紳士として振る舞わねばならない。
片山晋呉は、実績は一流だが、尊敬されるゴルファーには程遠い。
今回の事件を契機に、無駄な増毛などにカネを懸けず、頭を丸めて出直した方が良い。