現在のヨーロッパを二分している大問題に、移民対策がある。
ドイツは当初、多くの移民を受け入れていたが、その結果、低所得者層の仕事が奪われ、民族主義政党の台頭が社会不安を引き起こしている。
ナチスはユダヤ人を社会の敵として迫害したが、今後のドイツで移民迫害運動が激化する恐れは高い。
またナチスは、すべての子供にヒトラーユーゲント組織への参加を義務化し、「アーリア人の血を引くドイツ人こそが世界を支配するべき優秀民族」との教育を幼少のころから徹底した。
この点では、小学校から徹底的な反日教育実施している中国、韓国と一緒だ。
このヒトラーユーゲントが成長するにつれて本気でドイツの世界支配を妄信したし、中韓両国では、日本こそ世界の敵と信じ込む連中が増えてくる。
そのナチスは政権奪取後、野党を解党させ、ヒトラー個人崇拝を進め、ついにはユダヤ人迫害をも実行した。
今のドイツでは、そのすべてはナチスの責任となっているが、実行したのは紛れもなくドイツ人そのものだ。
ヒトラーの命令とはいえ、収容所でユダヤ人やマイノリティを迫害し、殺したのはドイツ人だ。
また劣等民族のソ連人をせん滅して、優秀なゲルマン民族の国を作るとソ連に攻め込んだのも、ヒトラーの命を受けたドイツ人だ。
ドイツの戦争犯罪は、歴史上でも稀なほどのパラノイアだったヒトラーが主犯であることは間違いないが、そのヒトラーを生み出し、そのヒトラーに嬉々として従ったのは、今やヒトラーの全てを否定しているドイツ人なのだ。
これはまるで自己矛盾でしかない。
第二次大戦で日本は、そのドイツと、ムッソリーニ率いるイタリアと同盟を結んで、アメリカと戦った。
結果は無残な敗戦となったが、今に至ってもなお、中国、韓国の両国からは、ドイツに比べて第二次大戦への反省と謝罪が薄いと非難される。
しかし僕は、この意見には違和感を持つ。
日本は今でも金をせびられ続けているが、首相が変わるたびに繰り返し謝罪している。
一方のドイツは、確かにナチスを評価することは法律で禁止されている。
しかし逆に言えば、ドイツ人はすべての責任をナチスに負わせ、押し付けることで、自分たちへの責任追求を避けているとも言える。
実際にドイツ人が他民族を迫害したのは、ユダヤ人だけでない。
ゲルマン民族以外は劣性と見做していたのだから、ポーランド、チェコ、オーストリア、ソ連の民族も虫けら扱いしている。
ナチスは、国家を挙げてそのような民族教育をしたので、優性民族意識に凝り固まったドイツ人たちは、何の躊躇もなく民族浄化に走った。
それは今の、移民に反発するヨーロッパの民族主義政党にも通じるものがある。
(因みにマスコミは、移民に反対する政党を極右と称するが、ナショナリズム政党の方がより正確だ。)
ドイツ人が本心から第二次世界大戦の蛮行を反省しているのなら、移民排斥など起きるはずがない。
わが日本は、今にして思えば勝算のない戦いに無鉄砲に挑んだものだが、少なくとも国家を挙げて他民族を誹謗中傷する教育など行っていない。
ドイツに比べて日本の反省と謝罪が足りないと言うのは、中韓両国のイチャモンであり、それに追従する一部のアホな反日日本人の錯覚でしかない。