昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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カルロス・ゴーンの所為で損してしまった

往生際が悪い!ツーカ、見苦しい。

四回目か五回目の逮捕されていた、カルロス・ゴーンが5億円の保釈金で釈放された。

前回分を含めると、保釈金の合計額15億円。

よくぞそれだけの現金を支払えるものと驚くと同時に、それが日産からだまし取った一部かと思うと腹も立ってくる。

 

ゴーンは、一時的にせよ日産自動車の救世主で、フランス人の誇りだった。

ちょうどその頃フランスの公園であった老人が、「ゴーンは瀕死の日産を救った大経営者で、我々の誇りだ」と、初対面の日本人の僕を相手に自慢したことを思い出す。

しかし一皮めくったその実態は、醜いまでの守銭奴で、公私混同のクソ野郎だった。

そんな事実が次々と暴露され、ついには頼みの綱だったフランス政府、出身会社のルノーの両者から見捨てられている。

今やゴーンの味方は、今回接触を禁じられた妻を含む家族と、カネで雇った弁護士しかいない。

 

不思議なことに日本のマスコミは、どこにも救いのないようなゴーンの業務上横領疑惑への批判より、むしろ検察の取り調べ方を問題視している。

当初は同様の文句を言っていたフランスだったが、ゴーンの行状のひどさが暴露され、且つ自国の取り調べ方も大同小異と分かってきて、すっかりおとなしくなってきた。

それにも拘らず、日本では長期勾留の取り調べは非人道的とか、刑法が旧態依然としているとか、相変わらず日本貶しの主張が多い。

警察や検察の使命は、犯罪を未然に防ぐのが一番で、残念ながら犯罪がなされたら、キッチリとその犯罪を立証し再犯を防ぐのが次善だ。

だから、国によって取り調べ方に違いがあっても全く不思議ではないのだ。

 

それにしても、カルロス・ゴーンの会社私物化は、度を越している。

最近では、数十億円単位の会社の金を自分に還流させていたことで刑事告発されているが、これですら氷山の一角。

せこいところでは、妻が経営するネパール料理レストランの材料費まで日産に負担させていたらしい。

家族旅行の費用を付け替えていた舛添要一も、公私混同がばれて東京都知事を辞任したが、悪さスケールにおいてかなりの差がある。

 

僕がゴーンに腹を立てているのは、大所高所に立っての正義感からだけではない。

実は昨年9月、日産自動車の株を買った。

最初の一か月はソコソコ株価が上がり、数十万円の含み利益が出ていたが、そこにゴーン逮捕のニュースが飛び込んできた。

それ以降の日産の株価は、文字通りジリ貧。

今回の決算見込みで、収益の下方修正が発表され、更に泥沼に落ちている。

これもまた、強気一辺倒だったゴーン路線破綻が原因らしい。

4月の臨時株主総会では、もちろんゴーン解任動議に賛成の一票を投じたが、そんなことでは気が収まらない。

カルロス・ゴーンに対して、株主代表訴訟を起こしたい気分だ。

 

尤もゴーンは、日産、ルノーの両社からも損害賠償を訴えられているので、裁判の結果敗訴になると自己破産が必至らしい。

天網恢恢疎にして漏らさず!

日産自動車の(小口)株主としては、カルロス・ゴーン天誅が加えられる日が待ち遠しい。