昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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リスボン観光最後の日  

 

昨日のロカ岬、シントラ・ペナ宮殿観光を終えて、この日は完全休養。

 

とは言っても、一日中ホテルにいるわけにもいかない、

そこで、リスボン到着以降、一度も行っていないタイ料理を食べようと思い立った。

場所は、ホテルから徒歩15分のSukhothai(スコータイ)レストラン。

バンコクに同じ名の高級ホテルがあるので、きっと美味いに違いない。

 

場所を地図で調べていた妻が、「かなり坂を上る必要があるので、最初にケーブルカーを使って、展望台まで上がる方がいい」と言い出した。

リスボンに来たからには、一度はケーブルカーに乗ってみようと思っていたので、これは一石二鳥だ。

午前10時を過ぎて、外に出ると、まさしく雲一つない青空が広がっている。

気温は20度ちょっとだが、日差しが強烈で、刺されるような暑さを感じる。

 

ケーブルカーの料金は3.8ユーロなので、かなり高めの設定だ。

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実際の乗車時間は、わずかに三分で、あっという間に終点に着く。

そこに、サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台がある。

臭い消し「ショオォ~・シューゥ~・リキィ~ィ」のコマーシャルの撮影現場で、一躍有名になったところだ。

 

ところがこの展望台、名前は勇ましいが、見晴らしの良いはずのフェンスの前に更にフェンスを巡らせているので、全く眺望が利かない。

展望台なのに展望できない名所など、何の意味もない。

すると妻が、「トイレに行きたい」と言い出した。

探してみたが、展望台にはそんな施設はない。

 

それではと、レストランを目指したが、途中にサン・ロッケ教会がある。

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僕は敬虔な無宗教徒だが、折角だからお参りして行こう、ついでにトイレでもあれば拝借しようと、実に不心得の思いで入ってみた。

中は荘厳な作りで、サン・ロッケの彫像もあった。

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ついでのトイレも、教会に併存している美術館で拝借し、「さすが神様の思し召し」と、俄かクリスチャンの気持ち。

ところが、そこからすぐのはずのレストランが見つからない。

下り坂なので、当然ながら行き過ぎると、今度は上り坂に変わる。

出会う人に悉く質問しながら探すと、どうやら目的の場所はとっくに通り過ぎていて、今度はもっと坂を上りきったところにあるようだ。

こんなに苦労した挙句、やっとスコータイ・レストランを見つけ出したが、何と店が開いていない。

 ネット情報では開業中のはずなのに、これもまた神様の思し召しか!

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すっかり昼食へのヤル気が失せ、途中でバカリャウコロッケを買って、ホテルで食べることにした。

 

ホテルで一休みした後、今回のポルトガル最後の訪問地、サン・ジョルジュ城に行く。

しかし、その城は見るからに高台にあるので、徒歩では無理。

リスボンで初めて、737番バスを利用した。

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ところが、このバスは狭い路地を走り回るので、簡単には対向車と離合できない。

どちらかの車が早く通りに侵入すると、対向車はその車が通りすぎるのを待たないといけない。

お互いの譲り合い精神があって、初めて交通手段として成立するようなシステムだ。

その分、スピードは出ない。

市街地を走る時は、むしろ歩く方が早いような気がする。

 

リスボンで一番の高台にあるサン・ジョルジュ城からの景色は、素晴らしいと言えばそうだが、しかしリスボンは小さな町なので、四方を一望すると珍しいものはなくなる。

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帰りもまた737番バスでホテルに帰還し、これにてリスボンでの全てのスケジュールを終了。

最後の晩餐は、妻が一番気に入った日本食「TASKA KOME」へ。

このレストランは、リスボンにいながら日本を満喫できる。

愛想の良いブラジル人ウェイターが注文を間違えたのはご愛敬で、充実していたリスボン訪問の掉尾を飾るに相応しい夕食だった。

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予約席はシンガーミシンのリサイクル活用