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日本維新の会の将来性

 

いよいよ、参議院選挙が明日に迫ってきた。

各政党とも、必死の追い込み作業だ。

マスコミ報道では、やはり自民党の強さは際立っているが、年金問題で足元をすくわれる可能性があるらしい。

どうとでも解釈できる選挙予想だが、野党のふがいなさを嘆く声は異口同音に多い。

 

それはそうだろう。

安倍首相に度々「民主党」と呼び間違いされ抗議した立憲民主党だが、所属議員の大半は民主党崩れなのだから、あの悪夢だった民主党政権から代わり映えがしないのは仕方がない。

国民民主党は、政党助成金をガメ込んでいることだけが強みであり、この選挙直前に、今や「壊し屋」から「壊され屋」に変わり、追随する子分も五人といない小沢一郎が合流するなど、何をどうしたいのか全く不明な政党でしかない。

相も変わらず、与党の政策の全てに反対するだけが存在価値の共産党に至っては、今もって世界的に破産してしまった共産主義をテーゼとして推し抱く時代錯誤振りなので、一定程度のコア層の支持者以外には党勢拡大等及びもつかない。

 

そんな中で唯一、それなりの存在感を発揮しているのが日本維新の会だ。

この政党は、関西ではかなりの支持者がいて、前回の大阪府知事大阪市長選挙でも、政権与党に一泡吹かせる勝利を挙げたし、その後も地方選でも善戦した。

しかしこの日本維新の会には、かなり如何わしい部分が露呈している。

北方領土で醜態を晒した丸山穂高を除名処分にしたが、党代表がロシア大使館に謝罪に赴き、外交上の借りを作ってしまった。

何よりも、政界を引退したと自称していても、今でも実質的オーナーと言われる橋下徹の言動は、果たして保守なのか、実は反日勢力の一翼なのかが分からない。

橋下徹は、大阪府知事時代に「ヘイトスピーチ規制法」成立に積極的に加担した。

当時、府知事庁舎で、朝鮮人に攻撃的な発言で有名な桜井誠ディベートした時、感情的発言に終始し、議論にならなかったことがユーチューブに残っている。

また皇室問題でも、女系天皇を認める立場だし、選択的夫婦別姓論者で、伝統的な保守からはかなり離反した思想だ。。

韓国が徴用工問題をぶり返し、日本企業に賠償命令を出した時も、「国家間の賠償は終わっても、個人の賠償請求は残る」と、韓国支持を打ち出していた。

橋下徹は、「差別されたものじゃないと、その酷さは分からないほどひどい」と言うが、これは典型的な差別ビジネス発言であり、何を反論しても「お前たちは分かっていない」と言われて議論にならない。

 

そんな日本維新の会の候補者も、かなり怪しい。

東京の音喜多駿は、小池百合子都知事になった時は、提灯持ちだった。

百条委員会で、まるで道理にかなわない理屈で、石原慎太郎元知事を攻撃していた姿は、実質的に使い物にならなくなった築地市場を政争の具に使った小池百合子の使いっぱしりでしかなかった。

音喜多駿は、その後小池百合子と袂を分かち、あちらこちらをフラフラしていたが、今回の参議院選には、突然維新からの立候補を表明した。

当然批判も多いが、これに百田尚樹と有本香にツイッター論議で坊主懺悔の謝罪した足立康史が、必死の応援振りで、更に信用を無くしている。

 

娘の自民党入りを懇願した鈴木宗男もまた、日本維新の会から出馬した。

恐らくは自民党からの出馬がかなわず、それでも議員の座が欲しくて仕方がなかったのだろう。

が、娘を自民党に拾ってもらったばかりなのに、親子で与野党に分かれて何をする気なのか全く不明だ。

 

日本維新の会は、政治家の頭数が揃わず、玉石混交で著名人を擁立しているが、こんな時に玉の候補者が馳せ参じる可能性は極めて低く、大半は石コロだ。

長期的に見れば、烏合の衆では自分たちの政策を実行できるはずがない。

野党が存在感を示すためには、選挙でどんなに苦戦しても、やはり倶に天を戴く同志を集めるべきだ。

風頼みで政権を取ったものの、わずか三年で大破綻した民主党の失敗が、そのことをよく表している。

 

そもそも、日本維新の会の代表的なキャッチコピーは、「身を切る改革」だが、今まで「改革」を掲げた政党は、悉くインチキだった。

世慣れた政治家は松井一郎代表唯一人で、放火魔のような喧嘩屋、橋下徹がイデオローグでは、日本維新の会に安定的な保守勢力としての信頼感は持てない。

日本維新の会は、立憲民主党、国民民主党共産党よりも断然マシだが、それならいっそ、自民党派閥の一つとして政治活動する方が分かりやすいのではないか。

「ゆ党」日本維新の会も、ドンドン行き詰っている。