対岸の火事と喧嘩は、派手なほど面白い。
最近の「維新の党」の内輪揉めは、将に「もっとヤレヤレ!」と嗾けたくなる…………..
ところがこの喧嘩だが、ほんの少々だけど、我が家とも関係がある。
実は、我が家の町内に市会議員のオバハンがいるが、最近このオバハンが「維新の党」に所属したらしいのだ。
住処は我が家からわずか50mほどのご近所さんだが、このオバハン、全く政党を観る目がない。
ところが最近、今回の「維新の党」内輪揉めで、大坂方の大将,橋下徹が激怒している関東側の議員の一人と並んだポスターを、矢鱈といろんなところに貼りまくっている。
自宅にも「維新の党」の幟が立っているし、ここから想像するに、どうやら関東側「維新の党」に鞍替えしたようなのだ。
オバハンにとっては、せっかく気分一新で再スタートしたばかりなのだが、この「維新の党」は、将に明日をも知れない、まもなく消滅してしまう政党でしかない。
原因は、内輪揉めの政敵、橋下徹の喧嘩のうまさにある。
橋下徹は、勝手に「維新の党」を解党し、「おおさか維新の党」を立ち上げた。
しかも人気取りの一環か、政党助成金を国庫に返還するというのだ。
結果として「維新の党」は、資金入手が思うに任せず、兵糧攻めにあってしまう。
恐らくはまもなく、今の「維新の党」を解党し、新たな政党を立ち上げざるを得なくなる。
近所のオバハンは、やっと見つけた安息の場所がなくなり、またも流浪の旅をたどることになる。
次に、橋下徹の「維新の党」に合流したものの、こちらも二年後に仲間割れ。
政党助成金の分捕り合戦を演じて、全国にその醜態をさらしている。
適当な時に、分党で矛を収めておけばよかったものを、妙に力み返って「これは戦争だ」などと、喧嘩犬、橋下徹を相手に挑発したものだから、あっという間に噛みつかれてしまった。
そんな政党が出来たとしても、自民党に対抗できるとでも思っているのだろうか?
今更刑事告発して、仮にその結果で有利な判決が出るとしても、それまでには数年間が必要で、その間に選挙でもあれば、今の「維新の党」所属国会議員の大半が落選してしまうだろう。
今の「維新の党」は、そんな弱体政治家の集まりでしかない。
そんな程度だから、橋下徹に足元を見透かされ、さっさと大阪で解答手続きを進められてしまった。
「維新の党」が近々消滅しても、僕は同情も落胆もしないが、この政党に所属した近所のオバハンは、この界隈の利益代表者として、道路整備や災害対策ではお世話になっている。
近々市会議員選挙もあるので、何とか当選してほしいものだが、今回のゴタゴタですっかり評価を下げた「維新の党」所属なので、見通しは予断を許さない。