いよいよラグビーW杯決勝リーグ、ベスト8の戦いが始まった。
日本は日曜日、南ア戦に初登場する。
決勝リーグそのものは、土曜日のイングランド対オートラリア、そして事実上の決勝戦とも考えられるニュージーランド対アイルランドの二試合から始まっている。
この日は、日本が出てくるわけでもないのに、日本のライバルチームを研究するために、僕は真剣にこの二試合を見た。
実はこの土曜日は、他にもサッカーJリーグ、プロ野球日本シリーズ、男子ゴルフ日本オープン、女子ゴルフなど目白押しだった。
が、僕の興味は断然ラグビー。
この辺は、いま日本に増殖中の、全くの「プロ俄かラグビーファン」と面目躍如だ。
そしてその感想は、
「勝ったチーム、強ェナァ!」だ。
特にニュージーランドには、「無茶苦茶強ェナァ!」しかない。
プール戦で対戦したロシアとかサモアとかは、まるでスピードも力強さも違う。
オーストラリアにペナルティゴールで3点先制されたイングランドだが、その10分後から、あっという間に2トライを挙げる。
イングランドの11番は、ガタイもでかいが、足も速い。
こいつがグラウンドを、縦横無尽に走り回る。
またトライの後は、一番端っこの難しい位置からも、10番が軽々とキックを決める。
この日の10番は、ペナルティゴールもトライの後も、成功率100%。
こんな奴らとの対戦は、御免被りたい。
この両国では、明らかにイングランドの力が上とすぎ分かった。
という事は、日本が勝ち進めばオーストラリアの方と戦いたいとの理由から、一所懸命にオーストラリアを応援したが、結果は残念ながらイングランドの勝ち。
続く事実上の決勝戦は、開始からオールブラックスがアイルランドを攻め立てる。
世界ランク2位のアイルランドも、なかなか攻撃のチャンスがない。
トントンと連続トライだし、相手に攻撃を許さない。
日本が、必死になってやっと勝ったアイルランドを、手もなく捻る。
世界ランク2位のアイスランドだが、かなり早い時点でニュージーランドの勝利が予想された。
話にならないほど圧倒的に差があり、アイスランドの完封負けが懸念されるほどの、オールブラックスの強さだった。
良し!ニュージーランド、オールブラックス諸君、君たちとは決勝戦で会おう!
と強がりを言うが、彼らの強さは半端じゃない。
決勝リーグに進んだチームに対しては、日本も決して油断できない。
と言うよりも、全部日本より格上だ。
しかしその中では、南アは四年前に一度W杯で勝っているので、作戦は立てやすい。
南アは、日本が一番勝つ可能性のある国だ。
尤もあの試合は「ラグビー史上最大の番狂わせ」と言われているらしいから、実際は前途多難。
しかし元々の日本は、ベスト8進出が悲願だった。
もはや当初の目的は達成したし、ホスト国としての責任も十分に果たした。
だから、対南ア戦は、リラックスして、気楽に見ていれば良い。
今回のW杯で、これ以上の成果をまとめて一気に、手に入れる必要はない。
楽しみは、とっておくに限る。
負けてもいいのだから、リラックス、リラックス。
その運命の戦いが、今日午後7時から始まる。
もしもそこで、日本が南アまで撃破でもしたら、もう止められない。
そうなったら、オールブラックスは強敵だけど、優勝まで応援するしかない。
行け!Go!日本!