昨年11月初旬、カテーテル手術で二泊三日の入院をした。
それから一年後の今年11月、再入院をすることになった。
と言うと、何となく深刻なムードになるが、実際は昨年の手術直後から予定されていたものだ。
カテーテル手術は、三回入院するのが普通らしい。
①先ず、心臓の状態を調査するための検査入院。
②その結果を経て、手術内容を決めた後、いよいよ本命の手術入院。
③そして一年後に経過を確認し、投薬治療法を決定するための検査入院。
カテーテル手術には、副作用の恐れがある。
医者によると、5千人に一人が血管破裂になり、2千人に一人が脳梗塞になるらしい・
実際に、我が家の近所では、①の検査入院の段階で死亡してしまった人がいる。
僕は血管破裂で死亡するなら未だしも、脳梗塞で半身不随になるのは御免蒙ると、①と②を一緒にしてもらうように頼んだ。
それだけで、リスクが半減する。
尤も、それには造影剤の増量が必要なので、別のリスクもあるらしいが、脳梗塞の不安よりマシだ。
結果は、無事に手術が終了し、一年間が経過した。
そして今度の入院が、③の段階となる。
そうは言っても入院なので、医者から詳細の説明を受けたが、何と脳梗塞リスクは千人に一人と言い出した。
一年前よりも、倍にまでアップしている。
医者なんてこんなもの。
その時々で、適当な話をしているのだろう。
しかし、そこが患者の悲しさで、こんな医者でも一年間付き合ってきたので、代わりはいない。
どんなに頼りなくても、この医者に自分の命を任せるしか手がないのだ。
何でもいいから、無事の生還を祈りながら、病院の階段を一歩一歩上るしかない。
その場でどんな宣告がなされるのか、運命の時は来週だ。