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埼玉参議院補選でN国党敗北を受けて

高須クリニック院長の高須克弥は、未だ立花孝志との討論で惨敗だったことを根に持っている。

今回の埼玉参議院補選で、立花候補の落選が決まった後、「大敗するって言ったでしょう」とツイートした。

 

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まるで、自分の予想が当たったことを自慢するかのようなニュアンスだ。

 

しかし、ちょっと待て!だ。

 

立花が落選するって、選挙が始まる前から分かっていたことだ。

候補者の立花自身も、選挙の途中で「当選は難しい」と発言している。

それでもN国党が候補者を押し立て、しかも党首自らが出馬に及んだのは、偏に知名度アップが目的だからだ。

 

実は、この補選直前の埼玉県知事選にも、N国党の候補者が立候補していて、得票率5%を獲得している。

立花の読みでは、

 ・補選は、上田清司との一対一の戦いになり、対立構造が分かりやすい

 ・N国党は、知名度の高い立花党首が立候補する

 ・すると、上田反対派の票が立花に集中し、得票率20%超も夢ではない。

と、端から負けることを前提に立候補しているのだ。

 

そんな選挙で、立花は惨敗するって予想していたことが、何の自慢になるのか。

 

この補選は県民の関心も低かったようで、全体の投票率は20%にも届かなかった。

その中で、立花の得票率は13%。

立花本人は、投票率が低すぎて組織票に負けたが、40%になれば勝算があったと述べている。

 

この言葉を、真に受ける人はいない。

 

しかし、立花が獲得した得票率13%は、供託金没収も回避できたし、様々な敗北の言い訳が可能となるレベルのものだ。

その一つが、低投票率に責任転嫁する屁理屈だが、相手候補が80%以上を獲得した選挙結果では、負け犬の遠吠えにもならない。

元々は自民党でさえ不戦敗を決め込んだ選挙なので、N国党には万が一にも勝ち目などなかった。

 

だから、今回の埼玉補選で、立花孝志が落選したことを論っても無意味だ。

この選挙を通じて、N国党の思惑が日本全体にどこまで浸透したかを評価するべきだ。

そしてその結果は、決してN国党の期待通りではなかった。

僕はやはり、立花本人が立候補した選挙でのこの数字は、大惨敗だと思う。

 

立花は、取らぬ狸の皮算用で、少なくとも20%以上の得票率を期待していたはずだ。

ところが実際は、わずか13%しか獲得できなかった。

となると、唯一最大のN国党の知名度アップが、目標通りには果たせなかったことになる。

N国党の選挙戦略に、大きな齟齬をきたしたのは、想像に難くない。

そのことは、いつもなら威勢のいい進軍ラッパみたいな発言を繰り返す立花孝志が、選挙後は殊勝な態度に終始したことにも表れている。

 

この後も、次は海老名市長選らしいが、立花は次々と選挙への立候補を宣言している。

N国党にとっては、知名度アップ狙いでしかないので、勿論これも全て落選することが前提だ。

その証拠に、万が一にも立花が、どこかの選挙に当選したら、どんな仕事をするかなど全く語られていない。

これに対しては、ふざけているとか、選挙を冒涜しているとの批判も多いが、それが立花孝志でありN国党だ。

 

僕は、N国党の主張には反対の立場で、「NHKはぶっ壊してはいけない」し、「受信料は払うべき」と思っている。

しかし、N国党の「NHKスクランブル化」理念には、一定程度の同調者がいる。

そんなN国党や、党首、立花孝志を、感情的に否定しても、水掛け論で終わる。

 

N国党の活動を快く思わない人は、受信料を払う立場の人に、公共放送NHKの必要性と必然性を、訴えることが重要なのだ。

それがないまま、N国党を際物のように扱っている限り、N国党は全国でゲリラみたいに生き延びるに違いない。

実際に先月の台風三連発襲来の災害報道では、NHKに勝る番組はなかった。

 

立花が指摘した、NHKの腐敗堕落や偏向報道は是正しなければならないが、公共放送局NHKは絶対に必要だ。

僕は、そう思う。