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日韓関係、米韓関係の終焉

民放の放送で、衛星フジの「プライムニュース」だけはよく見る。

MC反町理の司会振りがニュートラルだし、内容もタイムリーだからだ。

そのプライムニュースが、韓国文在寅大統領の支持率が急落していると報じた。

https://www.fnn.jp/articles/-/65888

https://www.fnn.jp/articles/-/65887

この日のゲストは、自民党参議院議員松川るい、元駐韓大使武藤正敏

国保守派が洪熒統一日報論説主幹、文在寅派は李泳采恵泉女学園大学大学院教授。


三人が反文在寅の論陣を張るので、李泳采は些か多勢に無勢の感だった。

しかし韓国人二人の話を聞くと、今の韓国の世論分裂の深刻さが分かる。

中でも、朝鮮戦争の英雄、白善燁将軍逝去と葬儀に関して、アメリカが丁重に弔意を表しているのに、文在寅が実に冷淡で、ほとんど無視していることについて

洪熒は

 ・今の大韓民国が、国といて存在しているのは拍将軍のお陰

 ・白将軍は釜山まで追い込まれた韓国軍を指揮して、北朝鮮軍を押し返した

 ・アメリカ軍からも尊敬されている韓国の英雄

 ・しかし文在寅は、救国の英雄を不当に扱っている

と、憤懣やるかたない思いを熱く訴えた。

一方の李泳采は「文大統領は拍将軍の葬儀に出席した方が良かった」と断りながら、

 ・確かに、朝鮮戦争で白将軍の戦功はあるにはあるが

 ・しかし彼は間島特設隊に所属し、抗日独立運動朝鮮人を弾圧した

 ・今の韓国は、歴史見直しに着手している

 ・負の部分がある白将軍を、単純に英雄視はできない

と反論した。

するとすぐに洪熒が、

 ・当時の朝鮮人ゲリラは、抗日独立運動ではなく、中国共産党活動の一翼

 ・当時の韓国は、中国と北朝鮮共産主義と直接対峙していた

 ・当時の韓国が、朝鮮人の共産ゲリラと戦うのは当然

と反論する。

松川、武藤、洪熒の三人は、これは文在寅一派による歴史修正の一環で、自分たちに都合良く韓国歴史を書き換えていると主張するが、李泳采は

 ・韓国は変わり、価値観も変わった

 ・昔の反共親米ではなく、民主化、人権の価値観を重視するようになった

 ・文在寅が大統領になり、4月総選挙で与党が大勝した結果がそれを表している

と主張した。

李泳采によると、今の韓国は、アメリカと「自由と民主主義」の価値観を共有していた国から、文在寅を筆頭に,容共北朝鮮寄りに舵を切ったと言うことだ。

李泳采は最後の提言でも、テロップに「韓国は変わる」と書いていた。

 

直近の選挙結果で、文在寅を支持する勢力が保守派より多かったのは事実だが、そのことを以て、韓国人が全面的に北朝鮮の政治体制を容認したと見るのは早計だ。

文在寅政治の評価は、大統領任期が終わった後の選挙結果を待たなければならない。

しかし李泳采が言うように、その昔は圧倒的に保守派の力が強かった韓国で、韓国人の半分近くが反米、もちろん反日で、容共の親北、親中になったことは間違いない。

 

これは、深刻な国論分裂だ。

日本にとっては、文在寅が韓国の歴史を修正を手掛けていることに注目するべきだ。

歴史は、常に勝者によって書き換えられる。

だから、必ずしも正しいものではなく、勝者に都合の良い事実は強調されるが、都合が悪ければ脚色されるか、あるいは歴史そのものから抹殺される。

ただ幸いにして、文在寅の価値観にそぐわず、書き換えたくて仕方がない韓国の歴史は、わずかに100年未満の期間で発生したもの過ぎない。

即ち、現在も多くの資料が残り、また多数の生き証人も存在している。

いくら文在寅派に都合が悪い事実で気に入らなくても。客観的な資料が残っている限り、国際社会では認められないし、所詮は事実の捏造に終わる。

 

最終的には、反共親米から容共・親北中・・反米路線に変わった韓国の選択が、正しかったか間違ったかは、歴史しか証明できない。

しかし朝鮮戦争で殺し合いまでした共産主義を、韓国人の半分近くが容認する時代だ。

韓国を更に二つに分割しない限り、この両論の妥協点はない。

韓国国論二分の環境変化は、日本の安全保障政策にも重大な影響があるが、既に事業進出している日本企業も、韓国の危うさに備え、韓国と大きく距離をとるべきだ。

韓国で事業展開しているに企業は。成り行き任せでは、ドンドンリスクが拡大する。

既に韓国からの撤退を決めた企業があるようだが、急げば急ぐほど損害が極小化する。

 

李泳采が誇らし気に掲げた「韓国は変わる」のプラカードは、いみじくも今迄の日韓関係、米韓関係の終焉を告げる、韓国からのメッセージだ。