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自民党総裁選の楽しみ方

衝撃の安倍首相辞任劇からわずか10日ほどで、後継首相が決まったようなものだ。

もはや選挙結果は明白で、超ド級のスキャンダルが発生するか、あるいはとんでもない健康問題が出てこない限り、菅義偉官房長官の勝利が確実だ。

 

今後の総裁選の関心は、岸田文雄石破茂の二位争いに絞られる。

なんだかんだ言っても、今回の総裁の任期は。わずかに一年間のショートリリーフ。

来年こそが、任期三年の本格的総裁選で、今回はその予選と見ることもできる。

今回は、トップを菅が独走しているし、あとの二人に勝ち目はない。

しかし二位にスベリ込めば、来年は菅総裁では対抗馬の地位を得ることができるが、三位なら、次がないと見做されるからだ。

 

この二位争いは、実は熾烈だ。

人柄はともかく、やる気と決断力が全くないと言われる岸田と、やる気はあるが人望が全くない石破なので、勝負の行方は予断を許さない。

岸田は、長らく安倍首相の意中の後継者と言われてきたが、その余りの優柔不断さにタオルを投げられた(と、産経新聞が報じていた)。

石破の人柄の悪さについては、もはや語る必要はない。

石破派以外の議員で、石破を褒める人が一人もいないとか、防衛相時代の所作振る舞いが、現役自衛官から総スカンを喰らっているとか、とにかく悪口のオンパレードだ。

 

将に「甲乙」じゃなく、「丙丁」つけ難い二人の激突だけに、まるでサッカーのリーグ残留を巡るソード権争いのような楽しみ方ができる。

 

もう一つ、すっかり自民党総裁選に埋没してしまった、(当事者は統合野党と思っているようだが)野合野党代表戦がある。

何せ、今回不参加の国民民主党玉木雄一郎代表から指摘されるまでは、代表選の規約もなかったし、それを何も不思議と思わなかった連中の集合体だ。

辻元や蓮舫は、自民党総裁選が党員投票をやらないことを口を尖らせて批判していたくせに、自分のところはそんな制度すらない。

何をどうやっても、枝野幸男を代表に選ぶだけのセレモニーに過ぎないのだから、付け焼刃の代表戦が盛り上がるはずがない。

にも拘わらずも、野党かき回し屋の一兵卒・小沢一郎は、選挙は不要で、無投票で枝野が選ばれるべきと文句を垂れている。

党名は、選挙で立憲民主党民主党のどちらかを選ぶらしいが、党の本質は全く民主主義とかけ離れているサヨクの体質が如実に表れている。

こんな体たらくだから、全く野合野党が統一されることへの期待感がない。

その証拠に、野合が決まった後の支持率が、却って落ちてしまった。

 

自民党総裁選は、既に内閣の新任大臣の顔ぶれ予想に変わっている。

特に菅義偉がいない菅政権、菅官房長官の代役は誰かが一番の関心事だ。

この辺は、政治評論家の日頃の情報収集力と正確さを競うことになるので、河野太郎が本命だとか、如才のない西村康利がお勧めとか、とにかく姦しい。

そんな中で、経済学者として名高い高橋洋一は「小泉進次郎もある」と暴論を吐いた。

すかさず対談相手の加藤清隆から、「小泉でできますかね?」と疑問が呈されたが、高橋は「イヤァ、結局菅さんが自分でやるから、誰でもいいんですよ」と返答した。

しかし、これはまるで、無責任なヨタ話。

実施に、激務№1,2の、総理大臣と官房長官を兼務できるはずはない・

更に小泉進次郎が、官房長官の重責を務めきる能力など、微塵もない。

高橋洋一と言えども、この程度の情報で喋っている。

ましてや、テレビのコメンテータなど、競馬の予想屋以下の存在でしかなく、自分の発言に責任を持つ気持ちなど、端から皆無なのだ。

香具師の口上や芸人の話術は聞いていて楽しいが、こんな連中の「何でも知ってる」的能書きは、文字通り「屁のツッパリにもならない」代物ばかりで、全く役に立たない。

 

いずれにしても、9月14日には結論が出る。

個人的には、菅新首相が、小野寺五典を重要閣僚として起用して欲しい。

また、石破やその一派など、個人的に政治能力があろうとなかろうと、徹底的に干し上げて自民党を離党することを願っている。

獅子身中の虫を除くことに、憚ることなかれ!だ。