昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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韓流にハマる愚かさ  

今を去ること50年ほど昔、少々カネ持ちになった日本人にも、不埒な輩が大勢いた。

 

ちょうど海外旅行が流行し始めたころ、持ち慣れないコゼニを手にした連中の中で、下品たオトコどもは、海外、特に料金が安く近所で手っ取り早い韓国を目指した。

情けないことだが、その目的はただ一つ、妓生パーティー

妓生と言っても、正規の教育、訓練を受けた芸達者ではない。

要は、妓生と言う名の売春婦だ。

韓国側にとっても、手っ取り早い外貨獲得手段であり、恐らくは見て見ぬ振りをしていたのだろう。

 

当時のJALは、こんな不届きモノ乗客を集めたツアーを、ジャルパックとして売り出し人気を博したが、世間では「ヤルパック」と揶揄されてもいた。

こんな乗客に、国際線を利用する時の常識などない。

機内では興奮した乗客が、韓国到着後の卑猥極まりない予定を大声で喋りまくる。

余りに不謹慎な会話が交わされるので、すっかり日本人の品性品格を疑われたほどだ。

 

当然ながら、こんな連中を送り出す日本側には斡旋業者がいる。

聞く所ではそのパックは、日本人顧客の韓国滞在中のスケジュール全てに、妓生パーティーで相方になった女性が寄り添う内容らしい。

傍からは、恋人同士か夫婦にしか見えないほどのベッタリ密着の観光になる。

挙句は、自称妓生が帰国時の金浦空港まで見送りに来て、別れを悲しみ泣き喚く。

 

そんな熱烈な持て成しに慣れていない日本人は、大感激してリピーターになる。

すると次のツアーでは、件の「妓生」が空港まで迎えにきて、そのまま付きっ切りの大サービスで、帰国時はやはり空港で泣き叫ぶ。

こうなると、純情な日本人の中には、大間違いの勘違いをするバカが出てくる。

後日、愛しの「妓生」に会うために、斡旋業者を通さず単独で韓国に乗り込んだオトコが見たのは、夫と子供と一緒に暮らしているオンナだった。

この日本人は騙されたと大騒ぎして、殺人事件にまで発展し、哀れな中年オトコが逮捕されたことが、日本でニュースになった。

同じ日本人として全く恥ずかしい限りだが、日本もこんな自慢できない過去がある。

 

流石に今の時代は、国際線の乗客で、こんなみっともない態度をとる日本人はいない。

衣食足りて礼節を知る!

多くの経験を経ることで、日本人にも国際常識が身についた。

 

と思っていたが、最近になって日本と韓国で実施されたアンケート結果を見て驚いた。

「日本は良くない」と考える韓国人は、昨年比20%以上アップして71.6%。

韓国大嫌いの当方にとっては、韓国の対日感情悪化は悪いことではない。

日本嫌いの韓国人が、2015年以来70%を超えたのは、喜ばしい快挙だ。

韓国の方は、予定通りに安心安定の結果だが、一方の日本はたるみ切っている。

韓国に良い印象を持つ日本人は、昨年比5.9%も上昇して25.9%になり、悪い印象は3.6%も減り46.3%になったらしい。

韓国が嫌いな日本人が、全体の半分にも至っていないとは、当方は少数派となる。

そしてその理由として、特に女性を中心に、韓流ドラマやK-POPファンが増えていることが挙げられている。

 

これは50年前に、妓生に狂った情けない日本人助ベェ爺の、デジャブではないか。

現在は教育や経験の結果、少しは洗練されたはずだったのに、昔の助ベェ爺と同じ中身のオンナどもが、ミエミエでコテコテの韓流ドラマに熱中する。

オトコもオンナもほとんど同じ顔に仕上がった歌手グループが、これまた似通った振り付けの踊りを披露し、それを見てバカどもが嬌声を挙げている。

緊張する日韓関係は深刻さとはまるで無関係に、軽薄な見世物に我を忘れているのだ。

こんな光景を見せられると、情けなくなってしまう。

 

残念ながら、日本人に衣食が足りても、日韓断交も、あるいは憲法改正も、多数の日本人の理解を得るまでには、まだかなりの努力の時間が必要だ。

ローマは一日にして成らず。

国民に、政治と文化を浸透するのもまた、一日にしてならず。