Go toキャンペーンを利用して、二泊三日の温泉旅行を思い立った。
目的地は山形の上山温泉と、岩手県の繋温泉。
山形の旅館は初逗留だが、岩手はお馴染みさんだ。
午前7時半自宅を出発し高速道路を目指すが、すぐに生憎の大渋滞に捕まった。
いつもの倍の時間がかかり、40分後に高速に乗る。
未だ高速道路の通行車両は少ないが、その分、至る所で片側規制の工事中だ。
スイスイ飛ばして、ほぼ予定通りに白石市に到着したが、驚くほど人がいない。
白石市での昼食予定は、事前にネットで調べた白石名物「元祖うーめん」で、前日に電話で営業を確認していた。
ところが、やっと到着すると、無情にも「臨時休業」の看板が出ている。
300㎞の距離を走って辿り着いたのに、何とついていないことか。
慌てて、オールタナティブの二番手候補店へ赴くも、そちらも休業日。
もうどこでもいい気分で、ネットの一番上に載っている店に行く先変更。
その店は営業中で、やっとのことで、名物「とろろ卵うーめん」にありつく。
「水戸黄門」スタッフも利用したらしい店だが、思いのほか高価で驚いた。
この程度で、1250円はボリ過ぎだろう。
腹ごしらえが終わり、エコーラインの紅葉を愛でながら、次の予定地は13年前の夏に霧で全く見ることが出来なかった、蔵王のお釜へ。
今回はリベンジだ。
曲がりくねった蔵王エコーラインを、一路お釜も目指して愛車を駆る。
登れば登るほど、紅葉の度が深くなる。
ところが途中で、ナビが「積雪のため20㎞先通行止め」と言い出した。
天気晴朗、気温も肌に優しく、何よりもお釜を目指す車列が続いているので、積雪など俄かには信じられない。
そのまま突き進むこと小一時間。
するとやはり、道路は封鎖されていて、やむを得ずUターン。
本日宿泊の、旅館を目指すことになった。
午後3時半、我が家から430㎞を走破して、宿に到着。
室内ではマスク着用、受付では手の消毒、検温が儀式で、やっと部屋に案内された。
部屋で落ち着くや否や、早速大風呂に出かけ温泉を満喫。
食事までは、部屋で寛ぐが、自動マッサージ器が気持ちよい。
夕食は午後7時。
ところが旅館の食事は、一皿ずつの量は少ないが、皿数が多い。
少しずつ食べていると、最後の山形名物コメ「艶姫」新米のご飯が到着するころにはすっかり腹が膨れてしまい、「これ以上は無理」状態。
それでも頑張るのが貧乏人の悲しさだが、最後の揚げ物の大半は手付かずになった。
食後、部屋付き温泉で疲労を取り、後はひたすら白河夜船を決め込んだ。
Go toキャンペーンは、宿代が35%安くなり15%分のクーポンが支給される。
このクーポンは、地元で二日間有効の限定版だ。
今回のGo toキャンペーンの特長は、特に贅沢旅館から予約が埋まっているらしい。
折角利用するなら、いつもなら高嶺の花の旅館に泊まりたいとの庶民心理の表れだ。
お陰で、高級旅館ほど予約で埋まっている。
更に、ほとんどの客はクーポン額面以上の買い物をするだろうから、地元需要の喚起につながる。
武漢肺炎のせいで閑古鳥が鳴いていた温泉街には、誠によくできた支援策だ。