朝食もまた、品数豊富で腹いっぱいになる。
出発前にもう一度、温泉につかって、本日の目的地、秋田県寒風山へ。
ナビによると、到着は約五時間後。
ではと、途中の道の駅で、昨日貰ったクーポンを利用して買い物をする。
今回立ち寄ったのは、ガースー首相出身地の近くの雄勝(おがち)道の駅。
正面に祝菅首相の文字が飾られているのは当たり前で、トイレの入り口にまで「祝・菅義偉総裁・総理大臣」のポスターが張り出されている。
しかも菅ちゃん饅頭や、Sugachan Ichigo Daihukuのいちご大福が売られている。
ガースーはイチゴ栽培農家出身なので、商魂たくましいタイムリーな企画だ。
尤もガースーは「こんな田舎にいては未来がない」と故郷を捨て、一念発起して上京したはずだが、地元では「オラが街の総理大臣」のようだ。
途中の秋田市内で、駅前の「八代目佐藤養助」で稲庭うどんの昼食をとる。
これが冷たいし、腰があり、実に美味い。
すっかり満足して、次はこの日の本命、寒風山へ。
実は昨日まで天気予報では「この日の秋田県は雨」だった。
朝起きた時の上山温泉街は、深い霧に包まれていたし、秋田は一時雨だった。
折角の寒風山観光だが、そんなこんなでいつもながら天気にツキがないと諦めていた。
ところがトンネルを抜けて秋田県に入った途端、天気が回復し始めた。
寒風山の展望台に到着した頃は、見事に晴れ渡って絶景を楽しむことができた。
今回の旅行の最大目的を達成できて、最後の宿泊地繋温泉の定宿へ向かう。
寒風山は標高355mで、残念ながら大木が集まった森などない。
むしろ、繋温泉までの国道沿いの方が、紅葉が進んでいた。
東北地方は過疎化が進み、道路を人が歩いている光景はほとんどない。
高速道路も国道も、車道はガラ空きで走りやすいが、一旦田舎道に入ると狭いし、トラックが爆走するしで結構恐ろしい。
トップリと日が暮れた、五時半に宿に到着。
個々の部屋付き露店風呂は、恐らくは世界一だ。
風呂はデカいし、温泉の質は最高だし、風呂からの景色も絶景だ。
早速ひとっ風呂浴びると、運転の疲れも吹っ飛ぶ。
夕食は仲居さんが部屋の玄関まで運んでくれるが、そこからはセルフサービス。
これも武漢肺炎の感染防止の為らしい。
部屋風呂を満喫すると、ドライブ疲れで、そのまま熟睡。