アメリカ大統領選は、全く訳が分からなくなってきた。
世界最強国家でGNPも世界一。
オリンピックの金メダル獲得も、常にダントツで世界一。
そんな国が、自国の指導者を選ぶのに四苦八苦する。
情けないが、これもまたアメリカ!
大雑把で、いい加減なアメリカ人なら、こんな混乱を招くのも宜なるかなだ。
しかしアメリカ大統領選は、アメリカ一国だけでなく、世界のリーダーを選ぶのと同義語だ。
世界のトップを選ぶ選挙がここまで混乱すると、もはや収拾不能だ。
そもそも当初は、バイデンの勝利が不正選挙の結果か否かが争点だった。
負けたトランプは徹底調査を主張したが、それに対してアメリカの大手マスコミは一斉に「往生際が悪い」「大統領としての末節を汚し、品がない」などと非難した。
「名大統領として名を残したいなら、トランプは
潔く敗北宣言して、次を目指すべき」などは、一見トランプを持ち上げながら、早期にバイデンの勝ちを確定したい民主党の思惑がバレバレだ。
その過程で、共和党内でも批判が強いとか、トランプの家族が裁判に反対しているとかのニュースが流されたが、これは全部フェイクだった。
そうこうしている内に、一旦バイデンが勝利したはずの州でも再集計が始まった。
その結果、バイデンが過半数以上を獲得したはずの選挙人数が見直しになり、今では両候補とも当選確実が出ない状況だ。
最新のThe Epoch Timeによると、選挙人獲得数がトランプ対バイデン=232:227と既に逆転している。
ウィスコンシン、ミシガン、ペンシルベイニア、ジョージアが再集計、ネバダとアラスカは集結が終わっていないからだ。
いやしくもアメリカ大統領を決める選挙で、こんなことがあるのか?
こんな事態は異常だ。
バイデンは、一旦勝利宣言までした。
政権移行チームを発足させ、カナダや日本、韓国、欧州などの首脳と電話会談までしている。
世界は、バイデンが次期大統領になることを前提と動き始めている。
しかし肝心のアメリカでは、選挙後10日以上経過しても、未だに正式な当選者の特定ができていない。
更に不気味なのは、大手マスコミが一切この情報を報道しないことだ。
こんなアメリカの大混乱は、ニュースとしてはトップ扱いのはずだ。
それなのに、そんな混乱などまるでないかのように、淡々とバイデン政権の始動ぶりだけが伝えられる。
どう考えても、おかしい。
日本のマスコミも同じで、この情報はネットからしか入手できない。
こうなると、終戦を急がなければならないバイデン陣営の懐事情が透けてくる。
時間が長引けば、民主党に不利になる。
即ち、様々なインチキがバレてくる。
ここは電光石火に勝利宣言して、とにかく既成事実化する。
続いて全マスコミを動員して、トランプを諦めさえる。
マスコミが報じた
「トランプの家族は裁判に反対している」
「共和党内でもトランプへの批判が起きている」
果ては、何故か日本国内でアメリカ民主党のスポークスマン的役割を果たしていた、明治大学の海野素央に至っては
「罪逃れの訴追中止で、トランプがバイデンとディール」
なる、珍説陰謀論まで披露している。
しかし、仮に再集計の結果でトランプが当選するとなると、今度はバイデンが黙っていない。
どっちが勝っても、アメリカ国内の深刻な対立は続くことになる。
バイデンは勝利宣言で「民主党支持者も共和党支持者もない、我々はアメリカ人だ」と演説したが、それが如何に空虚な妄想だったかが分かる。
今の世界は、二大強国、アメリカと中国の対立から、全世界が二分される事態となっている。
アメリカ国内だけでなく、欧州もアジアも、アフリカもそうだ。
どちらに与するかは、避けて通れない問題だ。
幸いにして日本の政治は、野党のだらしなさのせいで、他の地域に比べると中国の影響が波及してはいない。
ただ中国は、実に長期的スパンで計画し、常に侵略のチャンスをうかがっている。
アメリカの動向以前に、中国への警戒を怠ることなく、自主防衛しなければ、日本が危うい。