昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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中国の娼婦

数年前、関西のある建設会社が社内旅行で中国珠海に出かけ集団買春事件を起こしてしまった。
この時の社内日本側幹事三名はインターポールから国際指名手配され、中国側の幹事は死刑に処せられた。
中国における建前の世界で、某建設会社は派手にやりすぎたとの評価だった。
ごく最近では、外務省の官僚の自殺に関しても、中国の売春をきっかけとした謀略が噂されている。

僕が、初めて中国を訪問した時は、まさに珠海事件の直後で反日デモが最も盛り上がっていた時期で、絶対に南の地に足を踏み入れてはならないと厳しく注意された。
しかし、珠海からわずか百kmしか離れていない地区で、しかも四つ星ホテルの入り口で、僕は娼婦から声をかけられた。
まるで珠海事件なんて何の関係もない光景だった。
もちろん僕はジェントルマンなので丁重に断ったのだが、後で聞いたら実は中国の売春は構造的問題である事が分かってきた。
例えば、カラオケ店に行くと、必ずこちらの人員と同じ数の女性が登場する。
彼女達は英語も日本語も出来ない。
当方は中国語が出来ない。
しかし、彼女達は体を密着してコミュニケーションをとろうと努力する。
彼女達にとって、その夜の契約が成立するとおおよそ一ヶ月の稼ぎがたった一日で達成できる。
彼女達は、鼻の下の長い日本人好みになる為、整形手術や豊胸手術の設備投資をしているらしい。
投資した以上回収しなければ赤字になってしまう。
しかも、彼女達がホテルやカラオケ店で営業する為にはショバ代を払っているらしい。
いよいよその日に客を確保する事が至上命題となっている。
彼女達は必死なのだ。

しかし、中国では建前上売春が認可される事は絶対にありえない。
それでも尚、彼女達をホテルにテイクアウトする事はまさに命懸けの行為である。
中国の娼婦の一途さと、その裏に潜むリスク。
これはまさに中国の矛盾そのものだと思う。