昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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インドの車

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今や、トヨタ、ホンダは世界を席巻している。
ビッグスリーが凋落の一途で、近日中にトヨタは世界一の生産台数になることが確実視されている。
その絶好調トヨタ、ホンダでも、インドでは苦戦している。

インドで最も売れているのは、スズキの小型車でシェアは約半分。
続いて韓国の現代、そしてインドのタタ(TATA)。トヨタ、ホンダは各々シェア約4%程度しかない。
インド人は見栄を張らず、車はあくまで自転車、オートバイの延長であり走ればよいとの考えが主流だ。
他に、三輪車が多い。大半が安値タクシーとして使用され、排気ガスを振りまきながら町中を闊歩している。
地元資本のタタ社はトラック、バスを作っている。
このバスは、「良くぞこんなものが走るな」と思うくらいにボロボロで、暑い日中の市街を窓を開けっ放しにし、轟音を上げて大量の客を運んでいる。
あらゆる道路が大量の小型車で渋滞しているが、全員がクラクションを鳴らし続け、一歩でも前に進もうと隙間に突っ込んでいく。
日本なら、あれだけクラクションで煽られたら絶対に暴力沙汰になるが、インドは独特の秩序があるらしく、自然と道を譲っている。
インドでもモータリゼーション時代の幕開けで、現在の生産台数は年間100万台だが、五年後は倍の200万台、十年後は400万台と予想されている。
インドでこんなに車が増えたら、石油は絶対に不足するだろう。
世界中で拡大するモータリゼーションに内在する矛盾を感じてしまった。

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  1)インドの市街 常に渋滞中
  2)三輪車
  3)タタ社のバス(これは綺麗な方、通常はもっとボロ)