まさにインドで車で移動するのは命がけである。
とにかく、全部の車が絶対に一歩でも前に出ようと隙間があれば突っ込んでくる。
また、クラクションは鳴らしっぱなし。
追い越す前、追い越しながら、追い越した後、クラクションで合図を送り続けるので喧しい事この上ない。
また四人乗りバイクや三人乗り自転車が前後をウロウロするだけでなく、突然歩行者が車道に飛び出してくる。
自分が車に轢かれる可能性があることは全く想定されていない。
前後の安全を確認する事もなく、悠然と前を横切って進む。
車は激しくクラクションを鳴らし、寸での所で人をかわしまた前へ前へと進んでいく。
途中当方は、後部座席から何度も悲鳴を上げるが、運転手は微塵も動揺がない。
当然ながら衝突事故は多数発生するらしいが、そのまま逃走してしまうので示談にもならないと聞いた。
ほとんどの車がボコボコやボロボロなので、少々こすってもぶつかってもダメージにならないようだ。
延べ九時間も乗り続け、車を降りた時には足が突っ張っていた。
インド人の車に乗るのはやめた方が良い。
写真説明）
インド国営車「ヒンドスタン」古色蒼然たる佇まいでﾊﾞﾝﾊﾟｰは鉄製。カッコ良い！
