昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ヘルシンキ市内をウロウロ

午前中、シベリウス公園のモニュメントを見物に出かけた。
しかしすっかり横着になり、事前の準備は全くない。
妻もまた、乗りこむトラムの番号と降りる駅は調べていたが、降りたところからの道順は知らないという。
結局、トラムの駅で、たまたまいた人にモニュメントの場所を聞く羽目になった。
ところがこの若者がやけに親切で、懇切丁寧に教えてくれただけでなく、自分が持っていた地図までくれた。

ヨタヨタと歩き続けていても、ちっとも公園の雰囲気がしない。
そこで、犬連れの若い二人組に聞くと、スマホを取り出しグーグルマップを開いて今度もまた、親切に道順を教えてくれた。
サンクトペテルブスブルグは、目つきの悪い連中ばかりだったような気がするが、この地ヘルシンキは、実に穏やかな顔で優しい人が多い。

しばらく歩くと、前方に観光バスが止まっている。
そこから、大量のインド人がでてきた。
中国人の五月蠅さには辟易していたが、実はインド人も集団になると歯止めが利かない。
モニュメントの周りを、我が物顔で騒ぎまくり、写真を撮りまくっている。
他人が写真を撮っていても、平気で入り込み、記念撮影になると、全員が横に並んでポーズをとる。
中国とインドで、世界人口の三分の一は占めるだろう。
地球は、厄介な生物を抱えたものだ。

このモニュメントのそばで、フィンランド法輪功の連中がパフォーマンスをしていた。
彼らは中国共産党に弾圧されている実態を訴えているのだが、そこに関心を持つのは中国人以外ばかり。
肝心の中国人は、見て見ぬふりで素通りしている。
下手に海外で法輪功の連中と接触すると、帰国後にややこしくなるのだろう。

夕方に、近代的建築のフィンランディアホールへ。
確かに古色蒼然とした建物が多いヘルシンキの中では、真っ白で長方形の建物は異彩を放っている。
裏に回ると広大な公園があり、家族連れや、市民ランナーが憩っていた。
また湾が入り込み、多数のカモメが飛び交っている。
雰囲気は良いが、カモメの糞がそこかしこに点在しているのが難点。

今回の旅の最期を彩る晩餐は、ネットに「ヨーロッパで五本の指に入る海鮮丼を出す店」と紹介されていた日本料理店へ。
小さな店で、予約なしで行ったが、からくも開いていた二席をゲット。
早速海鮮丼を注文したが、やっていないと言う。
拍子抜けしたが、では代わりに「サケといくら丼」に切り替えたが、英語の紹介を見ると、いくらではなく飛子になっている。
日本では、いくらと飛子は違う。
結局は鉄火丼にしたが、さすがに日本で食べるピチピチの新鮮感はない。
ややズケ感があるが、マアこの地では善戦している方だろう。