昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ゴルフ場を経営していた怪しげな連中

今まで大損をした事で、ゴルフ会員権なるもののインチキさが分かってきた。
換金可能で確実な資産と言われていたが、早い話が偽札(ニセサツ)だった。
無論、全てのゴルフ場会員権が偽札ではない。
しかし、僕の個人的見解では、会員権の半分以上はほぼ間違いなく資産価値がない。

元々、ゴルフ場を経営している連中の多くが胡散臭かった。

ゴルフは紳士のスポーツと言われているが、最近は様変わりで、とても紳士とは言えない輩も大いにゴルフを楽しんでいる。
しかし、ゴルフ場経営者は、最初から怪しげな連中が多かった。
バブル期には、こんな連中が金儲けの為にいっせいに新たなゴルフ場を開発した為、全国津々浦々で新コースが乱造され、且つとんでもない募集価格で会員権が売り出され、日本中が金まみれ列島と化していた。

この時に作られたゴルフ場のほとんどは預託金制度であり、ある期間が経過すれば金利こそつかないが預託金は全て返還されるはずだったが、ゴルフ場経営者は端からそんな気などサラサラない。
市場で会員権を売れば、必ず元金を上回って販売できるはずなので、預託金を返済するなんてありえない事態と想定していた。
そして、会員から集めた金で、更に他のゴルフ場を作ったり、他の事業に投資したりで、そのほとんどを使い込んだところで、バブルが崩壊し、結局は全てを失ってしまっている。

暫くの間は、返済資金がなくなってしまった業者は、勝手にゴルフ場理事会決定で返済期間を延長して乗切ってきたが、この方法が裁判の結果敗訴してしまい万事休す。
二進も三進も行かなくなった連中は我れ先に和議申請に走り、倒産するゴルフ場が一挙に増えて社会問題となった。

このような怪しげな輩が、長い間大量にゴルフビジネスに群がっていた事は、日本ゴルフの後進性の原因の一つだろう。
今ではゴルフ会員権は、プレイ権を確保するだけのものとなり、将来の資産価値はほとんどないとの見方が一般的だが、それでも本当にゴルフを愛する人達だけが集い楽しむの本来のあり方になり、且つその方が良かったような気がしている。