昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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超有名店の結婚式と披露宴

会社の後輩が4月29日10時半、南青山の教会で結婚式を挙げた。
場所は、南青山ル・アンジュ教会。
僕は、一日だけの俄クリスチャンなので、「神の愛は無限」「愛は寛容」「愛とは耐え忍ぶ事」とかの神父の説教を聴きながら、昔、松坂慶子が歌った「愛の水中花」の歌詞を思い出していた。

披露宴は正午から2時間半。
知る人ぞ知る、料理の鉄人 Hiroyuki Sakaiの店「ラ・ロシェル南青山」。
じっくり味わえばさぞかし上手かったのだろうが、何せ主賓としてのスピーチを頼まれていたので、終わるまではなかなか落ち着かない。

あまり長時間のスピーチは嫌われるので、決まり文句で約5分間、新郎を適度に褒めておいた。

結婚式は大体同じパターンで進行していく。
主賓の後は、乾杯の音頭、新郎新婦のお色直し。祝電の披露。
途中で新郎の友人がコントをやったが、必死に笑いを取ろうとする姿が痛々しく、チットモ面白くない。
ウケナイお笑い芸人を見るようで辛かったが、それでも笑わないわけには行かないので、お付き合いで引きつった顔で笑っていた。

クライマックスは、新婦が今まで育ててくれた両親に送る感謝の言葉。
これが一番盛り上がる。
今回も、「お父さんの背中を見て育ちました。仕事をしているお父さんカッコ良かったよ」とか、「お母さんは何でも出来る理想の人です。私と喧嘩しても、翌日は必ずお弁当を作ってくれましたね」とか、「母さんの歌」をバックに、泣かせる台詞のオンパレード。
会場は、水を打ったような静けさの中で、至る所ですすり泣き状態だった。
結婚式では、新郎、新婦や参列者の気分が高揚しているので、素面では恥ずかしくて口に出せないような台詞がスラスラと出てくる。
僕は、結婚式であれほど両親を褒めちぎるのなら、普段の時にもっと感謝の気持ちを表明すればいいのにと思いながら、少しシラケて聞いていた。

最後は、両家を代表して、新郎の父親の感謝の言葉で締めくくる。
今回の父親は、飾らない性格の人で、「息子夫婦を宜しく」と、声を詰まらせながら話していた。

若い二人の結婚生活は、良い事ばかりではないはずだ。
しかし、縁あって一緒に生活するのだから、二人で協力しながら、素敵な家庭を築いてほしい。
そんな事を思いながら帰路に着いた。