昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ザルツブルグ音楽祭

ホテルで、ザルツブルグ・チケットを購入。
27€もするが、これでほとんどの施設が入場料無料になる。


先ずは、モーツアルトの生家へ。
そこは天才モーツアルトが生まれた家で、日本語オーディオサービスで両親や姉とのエピソードがふんだんに紹介される。
実際のモーツアルトは、決してハンサムでもなく、慎重150cmと小柄だったらしい。
またモーツアルトの絵と思われていたものが、研究の結果違っていると分かっても、依然として熱烈なファンはモーツアルトと信じているなどと紹介されるのは面白い。


映画「サウンド・オブ・ミュージック」は、無論ザルツブルグ市内でも撮影されている。
主人公マリアとトラビス大佐が結婚式を挙げた教会は、男性は入場する時に帽子を脱がないといけない。
入り口で見張っている親父は、やたらと愛想が良く、「おはよう、こんにちは、長野から来たの」と、日本語で声をかけてくる。
不思議に思ったら、すぐ傍に「長野」という日本料理店があった。
主演のジュリー・アンドリュースが「結婚式のシーンは寒くて仕方がなかった」と述懐していたが、確かに日差しが刺すように暑かったこの日でも、教会の中はひんやりとしていた。
続いて、ロープウェイを使って、ホーエンザルツブルグ城へ。
ここはオーストリア歴史博物館のようで、特に第一次世界大戦の頃の資料や展示物が多い。
オーストリアが世界的に大きな影響を与えたのは、唯一第一次世界大戦なので、当然ながら歴史的な遺産も多い。


午前中の最後は、ホテルのすぐ前にあるモーツアルト記念館へ。
ここでもモーツアルトの作品を、懇切丁寧に紹介してくれる。
ザルツブルグは、サウンド・オブ・ミュージックモーツアルトで、多くの人が生計を立てている。


午後は、ザルツブルグ祝祭大劇場のガイドツァーへ。
最初はドイツ語で説明するので、全く、文字通り一言も分からない。
かなり長い時間を要してドイツ語で説明した後、今度は我々夫婦二人のためだけに英語で説明してくれる。
大変ありがたいが、説明の時間はドイツ語の五分の一程度。
これでも、英語でやってくれるだけでも感謝しないといけない。
ザルツブルグは、人口が15万人ほどしかいない。
ザルツブルグ音楽祭には、世界中から客が押しかけ、400€もする入場券はアッと言う間に完売する。
しかしそれでは、一年のうちの二ヶ月しか埋まらない。
後の稼働率をどう維持するかが問題だと、極めて率直に話してくれた。
ここで妻の体調が悪くなったので、この後の予定を切り上げ、ホテルに戻る。


夕方まで休息をとり、夕食は午前中に発見した日本料理店「長野」へ。
愛想の良い男性と、丸顔の女性店員が、やや発音はおかしいが、元気一杯の日本語で対応する。
夫婦で、焼きうどんとタヌキうどんを注文。
薄味なので、好き嫌いがあるだろうが、ヨーロッパ人に合わせると、あんな味になってしまうのだろう。


これでザルツブルグ滞在は終了。
明日はいよいよ最後の訪問地、ミュンヘンに移動する。