「素晴らしい景色で、感激しました。しかも、日本人がほとんどいないんです。」
海外で名所旧跡を訪ねた人の土産話で、よく聞く言葉である。
単に、名所旧跡の風景や歴史に感激すればいいものを、敢て、「日本人がいない場所」と付け加える。
背景に、
・本人がよく行く所に希少価値なしとの日本人否定、自虐的発想
・自分は、そんじょそこらの日本人とは違うとのエリート意識
が見える。
僕には、
・自分は完全に日本人そのものなのに、
・日本人としての誇りを持てず、
・日本人を小馬鹿にする事で、
・自分のアイデンティティを保とうとする言葉。
に聞こえる。
海外に出かけると、日本の良さを再認識する。
治安の良さ、清潔さ、秩序だった行動。
無論、日本にも様々な欠点もあるのだろうが、それら全てを上回って余りある言論の自由が保障されている。
そんな素晴らしい国なのに、日本を否定したがる日本人がなんと多いことか!
日常の些細な発言だが、日本と日本人を否定するような発言に違和感を感じてしまう。