廣済堂レディースゴルフの横峯さくらは全くおかしかった。
元々あまり愛想がいい方ではないが、それにしても、元気、覇気のない無愛想な不貞腐れ顔が最後まで変わらなかった。
どうも、24日プロアマ戦を体調不良を理由に欠場しながら、午後に大会会場でパッティング練習をした事が日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の規程違反となり、注意を受け、協会から罰金が科されるのが影響していたようだ。
「点滴を打ったら体調が回復したので」と言い訳したらしいが、プロ選手にはあるまじき行為と言われても仕方がない。
しかも、「規定は知らなかった」では、プロ選手としての自覚も問われてしまう。
昨年も、男子プロの片山晋吾と谷口徹が同じ事をした為、厳しく批判されていた。
横峯が、その事を知らなかったはずはない。
要は、横峯は「自分さえよければ」と考えている選手であり、ファンやスポンサーへの感謝の気持ちがないことがばれてしまったのだから、本人にとっても、ゴルフ協会にとっても大きな損失となる事件だった。
勢い、5アンダーのスコア、二位タイの順位の割には、横峯のプレイは元気溌剌さが欠落し、どこか物憂げな表情が続いてしまった。
身から出た錆とはいえ、馬鹿な事をしたものだ。
ただ、テレビ放送では、一切この事に触れる事がなかった。
おそらく、人気者の失態を知らしめる事を躊躇したのだろうが、しかしこんな事ははっきりさせた方がよい。
横峯だって、いささか自分勝手だっただけで、破廉恥事件を起こした訳ではないのだが、あんな不貞腐れ顔でプレイしていると、本当は反省などしていないと勘繰ってしまう。
少なくとも、「良いプレイをする事がファンへの償い」等と、通り一遍の反省は口にしてほしくない。
僕は、一度女子プロトーナメントのプロアマ戦と前夜祭に出席した人と一緒にゴルフプレイをする機会があったが、彼は、「宮里と横峯は、人気者だが態度が悪かった。その点、不動は素晴らしく礼儀正しい選手だったので、それ以来彼女の大ファンになった。」と話していた。
プロ選手は、この様な点でも注目を浴びていることを認識してしないと、ファン離れになってしまう。
今後大いに反省し、『ファンとスポンサーあってのプロ選手』としっかり自覚してほしいものだ。