昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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キャディがいないゴルフ

生意気にも、ホームコースを二つ持っている。

一方のコースは、必ずキャディが付いたプレイであり、自動カートは全く置かれていない。
その為、年二回発行される会報で、主として年寄りメンバーから、カート導入希望が後を絶たない。
しかし、「カートでのプレイ希望なら、他のコースに行けばよい」と、カート絶対反対の元気印老人も多く、意見が真っ二つに分かれている。
僕は、健康のためには歩くのが一番と思っているので、カート導入には反対派。
もう一つの河川敷コースは、プレイ費の安さが売りなので、無論キャディはいない。
自動カートも装備されているが、僕はセルフカートプレイ派。
両方のコースで、いわゆる「歩き」プレイに徹している。

キャディの有無は、プレイへの影響が大きい。
我々素人レベルでは、キャディの態度すらスコアの出来不出来に影響を及ぼす。
態度の悪いキャディがついただけで、一日中不愉快な思いをした人も多いはずだ。
逆に気分の良いキャディだと、思いもかけないロングパターが決まったり、ドライバーもアイアンもグッドショットが増えたりもする。
プロゴルファーはプロなりに、アマチュアゴルファーはアマチュアなりに、キャディに大きく依存している事が良く分かる。

僕はキャディ付きプレイの場合、パターのライン読みは全部任せていた。
その為に、パターの度に悉くキャディに、「フック?スライス?」を質問する事になる。
するとこのコースの長老メンバーから、「○○さん(僕の事)、貴方はここのメンバーなのだから、自分でラインを読む癖をつけなさい」とアドバイスされた。
爾来その手の質問を封印、敵わぬまでも自力でパターラインを決めるよう努力してきたが、この事はキャディなしの河川敷コースでのプレイには大いに役立った。

しかしキャディの中には、聞きもしないのに、ラインを教えるお節介おばさんも多い。
最近ではめったとないバーディチャンスを迎えた先日も、「ここは絶対にフック」と決めてパターをセットした途端、キャディが「軽いスライス」と囁いてきた。
全く余計な情報だったが、それに影響されてしまうのが自信のないプレイヤーの悲しさで、もう一度構え直したものの、最終選択はキャディのアドバイス通りのスライスラインに打ち出した。
しかし結果はフックの球筋で、ボールはドンドンカップから離れていった。
ゴルフは全て自己責任のスポーツなので、こんな時にキャディに当り散らさないのは年の功。
自分の判断に自信が持てず、結果としてキャディのアドバイスを採用した事を反省するべきだ。

とは言え、現にキャディがいると、責任転嫁したくなるのも人情だ。
その点、河川敷コースのように、最初からキャディ付きプレイなど出来ない方が諦めがつく。
また普段は、クラブの数確認や手入れなどはキャディの仕事と任せきっているが、河川敷コースでは、実はこれこそ最優先して注意しないと、大事なクラブを紛失したり、汚れ塗れにしてしまう。

人件費高騰の折、キャディフィーは馬鹿にならない。
接待ゴルフではなく、ゴルフそのものを楽しむのなら、キャディなしゴルフに馴染むのがゴルファーの進化した姿に違いない。