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ハニカミ王子のギャラリーが暴走

今の仕事で最後のご奉公、引継ぎを兼ねてアメリカに来た。
機中であらゆるスポーツ新聞を読みまくったが、一面は異口同音に15歳のハニカミ王子、石川遼クン一色に染まっていた。
突如振って湧いた男子ゴルフ界の救世主が、国内のアマチュアトーナメントに出場した。
千葉カントリークラブ梅郷コース集まったギャラリーは、ホールアウト50分前の午後2時に史上最高の1900人に膨らんだ。
このような時は必ず、主婦や若い女性等、ゴルフ観戦は初めての、いわゆる度素人ニワカ追っかけファンが急増する。
学校をサボって駆けつけた女子高生もいたらしく、ハニカミフィーバーとなったようだ。

当然ながら、マナーなどほとんど知らないギャラリーのほとんどがハニカミについて回る大名行列状態。
写真を撮ったり、携帯電話で連絡したりのやりたい放題だったらしい。
主催の関東ゴルフ連盟も、ハニカミ組のためだけに10人の係員を配置するなど、それなりに対策をとったのだろうが、何せ多勢に無勢。
同伴競技者にかなり迷惑が掛かったようだ。

ハニカミ石川と同組だった一人は12オーバーの大崩れと言われているが、実力がどんなものか分からないのでコメントの仕様がない。
ただ、「ジャマだ、(ハニカミが)見えないぞ」と言われた日には浮かばれない。
もう一人、同組の広田文雄氏が、心中穏やかではなかったのだろうが、ハニカミの礼儀正しさを「息子に爪の垢を煎じて飲ませたい」と激賞したのは、今回の騒動劇の最優秀殊勲選だろう。
しかし、多くの場合、無知なギャラリーの評判は最悪で、したり顔のオトナたちが眉をひそめ、「ゴルフマナーも地に落ちたものだ」と嘆く事になっている。

しかし、僕は、このようなドタバタは、人気者が作られる時に必ず発生するものだと割り切っている。
ゴルフ界、特に男子ゴルフ界にとっては、どんな形でもいいから、多くの人がゴルフに興味を持ち、コースに駆けつけるのは悪い事ではない。
マナーは後から教えればいいのだし、ギャラリーなんてこの程度とあきらめてしまうに限る。

唯一心配なのは、あまりに注目され過ぎの15歳石川ハニカミ君の事だ。
千葉の超田舎でノンビリと過ごしてきたはずのハニカミに、マスコミやオバサマ、馬鹿ギャルが群がるのだから、平常心を保つなど至難の業だろう。
そのうち、あらゆるプライバシーが暴かれ始める。
人生黄昏族の僕は、そうなったらそれで楽しむだろうが、まさに男子ゴルフ界にとっては救世主の好漢ハニカミ君なので、何とか順調に育って欲しい。