昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

福田首相の魅力の無さ

存在感がない。
方向性が見えない。
安倍晋三が政権を放り投げた後を継いだ、福田首相一年目の評価は散々だ。
今、衆議院選挙を実施したら、自民党は大敗するだろうと見られている。

福田康夫の国会答弁は、官僚の原稿を棒読みをするので面白くも可笑しくもない。
決して大言壮語しない代わりに、積極的発言もしない。
どんな時でも、やや斜に構え、いささか慇懃に受け答えする姿勢は人の良さは感じるものの、力強さや頼りがいは感じられない。

元々、一国のリーダーのキャラではない。
彼が一番本領を発揮したのは、小泉政権官房長官を務めていた時だろう。
軽妙洒脱な記者会見は、シャイで引っ込み思案の福田康夫の面目躍如だった。
しかし、総理大臣となると、そうはいかない。
後に誰もいないのだから、彼の判断は日本の全ての利害に影響してくる。
勢い、自信がなければ慎重居士となり、前例を重んじ、他人に相談したくなる。
彼が、政敵小沢一郎と大連立を企てたのも、早く法案成立の確信を持ちたかった為だろうし、自分の意見を明確にしないのは、反対派の反発を嫌がっているからだろう。
今の福田康夫は、自らに圧し掛かる責任の重さに戸惑い、辛く寂しい思いに取りつかれているだろう。

ハッタリを言うわけではない。
日本国内だけなら、見方によっては誠実な人柄とも思える。
ただ、国際社会で日本を代表する人物として振る舞うのであれば、福田康夫のスタイルは全く信頼されない。
クリントンオバマのように、滑舌の良い喋りと身振り手振りで、自分の意見を極めて明快喋ることが必要だ。
案の定、ダコダ会議の福田のスピーチは、少し大声で話すものの、まるで日本の国会演説の焼き直し口調で、迫力が全くなく、外国人が相手の場合、最悪のパフォーマンスしかできない。

とは言うものの、福田康夫はすでに70歳を超えた、世間一般では老人の部類になる。
今さらのイメージチェンジは無理だろう。
日本でも、有言実行、若くて意気の良い政治家の登場が待たれる。