昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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オトコ麻生太郎の勝負手

「史上最も人気のない首相」などと、まるで有り難くない代名詞まで貰った「踏んだり蹴ったり」の麻生首相が、ついに解散に打って出た。
直前の東京都議会議員選挙で自民党が大敗を喫した為、一斉に麻生降ろしの動きが始まると予想されていた。
また、麻生首相の元では総選挙は戦えないと、露骨な自主的退陣と新総裁選出要求も発生していた。

まさに四面楚歌の麻生首相が「国民に信を問いたい」と、伝家の宝刀、解散権を行使したのだから、その心意気たるや大いに良し!
「私は逃げない」のフレーズもまた良し!
大体、「人気の麻生」を自民党総裁に選んだ連中が、わずか一年ちょっとで「新総裁を」と看板変更を画策するとは、志が低すぎる。
国民にも自民党内でもサッパリ人気の麻生首相だけに、「最後っ屁」の感がないわけではない。
しかし兎にも角にも、総理大臣としての意地とメンツだけは強かったようだ。

それに比べ、東国原宮崎県知事の情けなさ!
何でも漫才時代の師匠、ビートたけしの忠告を聞いて立候補を断念するらしい。
自ら自民党最高責任者を条件に出馬と大言壮語したのに、ビートたけしから怒られて方針変更するのなら、東国原以上に素行の悪かった元師匠の意見は総理大臣以上の重みを持つ事になる。
東国原は都議会議員選挙での大敗を「自民党は変わっていない」と総括していたが、人気だけを基準に選挙の顔に仕立てようとした自民党の体質と、「私を自民党総裁候補に」と要求した傲岸無礼、身の程知らずぶりが、却って国民の自民党離れを加速させた事にお気づきではないようだ。

次回の選挙で政権交代間違いないと目される民主党だって、褒められた政党ではない。
党首鳩山由紀夫の政治資金問題は言わずもがな。
最も政治オンチぶりを発揮したのが、麻生首相問責決議で、鳩山自らが「麻生首相に頑張ってもらうために提案した」と楽屋裏を暴露していた。
あくまで正攻法で、「麻生首相は不信任に値する」と言い募ればいいのに、「麻生首相を信任してもらう為に不信任案を提出する」と、見事なまでに論理破綻している事を認めてしまうのは、政党としてはあまりに幼稚だ。
こんな稚拙な政党が政権運営するとなると、早晩化けの皮が剥がれる事間違いない。

麻生首相の評判は最悪だが、8月末までに何が起きるかはわからない。
選挙ウォッチャーとしては、大いに楽しみたいものだ。