昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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リーダーとしての菅直人

民主党政権は、完全に袋小路に入り込んでいる。
大臣は不規則発言を連発、唯一の見せ場だった事業仕分けでも、身内を仕分けした途端に反発が相次ぎ、今回が最後と言われている。
断末摩の呻き声すら聞こえてきそうだが、その民主党代表の菅直人は、少なくとも外交面では史上最低の総理大臣だ。
僕は、無能でルーピーとまで言われた、前任者の鳩山由紀夫よりも劣ると断言する。
外交であれほど不出来首相なら、内政でも似たり寄ったりだろう。
だからこそ、民主党の迷走をコントロールできない。
結論として、総理大臣、菅直人の存在は、日本にとってマイナスはあってもプラスはない。

僕は、仕事で海外に出かける機会が多かった。
勢い、挨拶やプレゼンテーションをやる機会が増える。
その時、「くれぐれも」と注意されたのは、決しておどおどしない事だった。
1.ベストは、流暢な英語で堂々とスピーチする事。
2.次善は、下手な英語でも、堂々とした態度をとり続ける事。
3.その次は、英語に自信がないなら、通訳をつけても堂々と日本語で喋る事。
4.最悪は、下手な英語で自信なさ気に喋る事。
と教えられた。
外国人は、自信のないリーダーには、絶対に信頼感を持たないらしい。

僕は、常に二番目を選択した。
確かに英語は、文法も発音も滅茶苦茶だが、とにかく聴衆を見回しながら、一所懸命に喋る。
そうすると、ノリの良い外国人は、大いに笑い、頷き、拍手してくれる。
話した方も、すっかりうれしくなる。
そんな事を多く経験した。

ところが菅直人はAPECで中国胡錦濤首相を前に、前記四項目にもない最悪の態度を取ってしまった。
何と、日本語で官僚が用意した文章を、まるで自信なさ気に棒読みに読み上げた。
しかもそれが、見事なまでに全世界に放映された。
胡錦濤は、そんな菅直人をじっと見詰めていたが、内心は「こんな簡単な挨拶なのに、自分の言葉で表現できない国家代表など見た事がない」と呆れ果てていただろう。
日本を代表する首相の情けない態度は、日本国への信頼感を著しく損なったはずだ。

鳩山由紀夫は、首相在任中に国連総会に出席し、英語で演説した。
「CO2を25%カットする」と見得を切ったその演説は、日本の首相としてはそれまでないほど評判が良かった。
無論、結果的には単に大言壮語に過ぎない内容ではあったが、世界中が日本の首相を演説に注目したのは、過去にない出来事だった。
今の菅直人は、国際舞台ではいつもオロオロ状態で、威厳も存在感もない。
追従笑いを繰り返すだけで、決して自ら海外首脳とコミュニケーションをとろうとはしない。
それだけでも、海外で大変評判の悪い、「何を考えているのか分からない日本人」の典型だ。

それがよりによって日本の総理大臣とは。
こんな首相が続く程に、明らかに日本の国益を損なわれていく。
菅直人にレッドカード!
僕は、切実に、そう思っている。