別に片山晋呉の優勝にケチをつける気はない。
しかし、テレビを見ながら思ったのだが、今回の日本ゴルフ選手権は簡単にバーディーが出過ぎるのではないか。
バーディーの数が全ホールの半分近いプレイヤーがゴロゴロいた。
その結果、優勝スコアは何と23アンダーの新記録。
確か、ゴルフ協会は「メジャートー^ナメントは、イーブンパーを優勝ラインの目標とする」と言っていたはずだが、今回のようなバーディーの大安売りではかえって権威が下がってしまう。
三日目土曜日、また病み上がりの細川和彦が8アンダー、谷原秀人はホールインワンより確率の低いアルバトロス。
いずれも素晴らしい事は間違いないものの、インフレ気味のスコアを見ると、コースの難易度を疑ってしまう。
日本ゴルフ選手権は、男子ツァーにとって今年初めてのメジャー。
人気低迷気味だったので、華々しいスコアでの優勝争いになるような設定だったのだろうか。
あるいは、新人プロ石川遼でも優勝争いに加われるような配慮があったのかもしれない。
人気の面で頼みの石川遼は予選落ち。
決勝ラウンドの二日間は、ただでさえまるで華のない片山晋呉や、W・リャンの優勝争い。
しかも、プロが眼の色を変えて狙うはずのメジャーなのに、結果は片山晋呉が独走で優勝。
こうなると、興味も失せてテレビ中継を見る気もしなくなる。
今回もまた、最後は接戦、最終組の最終パットまで優勝の行方が分からなかった女子ツァーの方が断然面白かった。