昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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アムステルダムの美術館巡り

アムステルダムは有名な絵描きを輩出、美術館がたくさんある。
中でも秀逸なのがアムステルダム国立博物館とファン・ゴッホ美術館。
両方とも宿泊したホテルのすぐそばなので、先ずは9時にオープンする国立博物館へ直行。
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レンブラントを始め有名どころの名作がドーンと並んでいて、成る程聞きしに勝る品数だ。
中でも人気ナンバーワンはフェルメールの三作品が並んでいるのは壮観。(本来は4作品所蔵らしいが、ひとつは出稼ぎにでも出ていたようだ)
日本では2時間待ちだったらしいが、朝早かった所為か誰もいない。
まさしくフェルメールを独り占め状態で大感激。
しかしそれも束の間、しばらくするとイルボン観光団が大挙して押しかけてきた。
途端にイルボン語が乱れ飛ぶ喧騒となってしまう。

「オイオイ、諸君達はフェルメールをどれほど知っているのかね?」
自分の事は棚に上げ些か通ぶって、俄かフェルメールファン達に眉を顰めるのは我ながら嫌味。
おおよそ2時間ほど滞在、絵心のない男にとってはずいぶんと長い時間費やしたものだ。

続いてゴッホ美術館。
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すぐそばなので歩いていったら、何とズラリと行列が出来ていた。
チケット売り場が4個なので行列は8列ほどある。
これが次々と売り場を目指すので、効率が悪い事この上ない。
寒空の中で、1時間ほど待つ事となった。
中の作品は年代順に並んでいる。
最初の頃の作品はやたら暗く、ゴッホの作品と知らなければ興味も湧かないのではないだろうか。
日本の浮世絵のコピーも陳列されている。
わが日本国伝統芸術が、世界のゴッホに影響を与えたとなると、何となく誇らしい気がしてくる。
午前中を費やしたおかげで、すっかり美術専門家みたいな気分になった。

昼飯は近所で有名な日本料理屋まで歩いた。
ところが、正月明けまで休業の張り紙。
頭にきたが仕方がないのでホテルまで戻る途中に、観光案内には乗っていない「おたる」なる店を発見。
掃除中のおじさんに「OK?」と聞いたらドアを開けてくれた。
客は我々だけ、イルボン人そのものの顔をしたウエイトレスのお姉ちゃんが、
「I’m sorry, I can’t speak Japanese.」
まるで益川教授の逆バージョンなので、「Why?」と聞くと、「I’m not Japanese.」
なんだか変だな??
飲み物の注文に「Japanese green tea.」と言ったら、まずい緑茶が出てきて3ユーロとられた。
肉うどんと野菜うどんの英語説明が「Fried noodle」となっている。
案の定、焼きそばが出てきた。
味噌汁はインスタントだろうがこれまた3ユーロ。
異国で食べる日本料理はいずれも高い。

午後は、本日最後の観光で、アンネ・フランクの家に。
ここでもまた長蛇の列。
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待ち時間が1時間ほどかかった。
説明書は日本語も含め六ヶ国語が揃っている。
しかし、ドイツ語の説明書は他に比べ圧倒的に減りが少ない。
ドイツ人は、先祖ナチが犯した大罪を再確認するのが嫌なのだろう。

朝からの強行軍で、午後5時にホテルに戻るや否や翌日午前4時まで熟睡。
いやはや、観光とは体力勝負だと痛感した次第。