昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

台湾新幹線のオモシロ不可思議

台湾は日本の九州程度の広さだが、東側は山が海岸まで迫っているので人口密度は低い。
台北から台南、高雄までの西側に産業も集中している。
その台北から台南の先の左営まで、日本の新幹線と同じものが走っている。
わずか二時間足らずで移動できるので便利な事この上ない。

今回、早朝から台湾のエージェントと台南に出かけた。
待ち合わせ場所は、台北駅11号車の自由席。

出発時間の30分前までは全員が待合場所で待機。
放送があると、一斉に列車まで移動開始。
中国人は並ぶ事が苦手のようで、ほぼ全員が入口に殺到するので混雑が避けられない。
それでも後ろから二両目の11号車はガラ空きなので、好きな場所に座る事が出来た。
そこでチケットを見ると、指定席の番号が振ってある。
「何で指定席を買ったのに自由席に座るの?」と理由を聞くと、「台湾では(時間帯にもよるが)、指定席の方が自由席よりも料金が安い」と答える。
「何、してその心は?」と聞くと、「わからない」

普通では、どう考えても指定席が安い理由が見つからない。
敢えて考えれば、「指定席は決められた場所に座るしかないが、自由席はどこでも好きな場所に座る事が出来る」との自己裁量権かな???
とは言っても、我々のように指定席を取りながら自由席に座る事も出来るはず。
台湾人の価値観を聞いてみたい。

始発の頃はガラガラの新幹線だが、数駅で停車しているうちにすっかり満席になった。
値段の安さと便利さから、台湾でのビジネスがぐっと楽になっている。

因みに、駅から目的地までのタクシー内のラジオからは日本語の演歌が流れ続ける。
誰が歌っているのか分からないが、「大阪しぐれ」を異国の地で聞くのも乙なものだ。